カルフォルニアの山火事 東京23区分焼失6万ha 21人死亡
アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコ北部のワインの産地として知られるソノマ郡やナパ郡など複数の地域で山火事が発生し、強風のためさらに燃え広がっている。
カリフォルニア州のブラウン知事と消防当局は11日記者会見し、焼失面積が6万ヘクタール(600平方キロメートル/東京23区626平方キロ)余りに拡大し、これまでに21人が死亡、住宅や商店など3500棟の建物が焼失したことを明らかにした。
また、ソノマ郡の警察は、380人と連絡が取れない状況が続いていることを明らかにしたが、通信設備が焼失したことで携帯電話がつながりにくくなっていることも要因になっていると説明している。
火災は、20以上の山火事が同時に発生していて、カリフォルニア州全域と近隣の州から合わせて8000人の消防隊員を動員し、消火作業を続けているという。
今回の山火事は「悪魔の風」を意味する「ディアブロウインド」と呼ばれる高温で乾いたこの地域特有の風が被害を拡大させていて、ブラウン知事は、会見で「カリフォルニア州はこれまでいくつもの大きな山火事を経験したが、今回はかつてない規模だ」と述べ、避難と警戒を呼びかけている。
以上、
当地は地中海性気候で知られ、乾季には毎年山火事が発生している。ただ、今回は過去最大の山火事となっている。
環境問題に一番煩いカルフォルニア州であるが、今回の山火事では、膨大な二酸化炭素を発生させており、今後、山火事対策を環境問題の第一に捉える必要があろう。
雷での火災ならば自然災害で仕方なかろうが、雷とも見られない20ヶ所以上の同時山火事発生は異常すぎる。火事に対する道徳教育が必要だろうか。
前回記事 長沢鼎ゆかりのワイナリーも焼失 カルフォルニア州