アイコン 神戸製鋼が性能データ改ざん アルミ強度・耐久性/トヨタなど200社に納品

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神戸製鋼所は8日午後、会見を開き、2016年9月から今年8月末までの一年間に出荷したアルミ製品などの強度や耐久性のデータを改ざんしていたと発表した。
出荷先は、三菱重工業、トヨタ自動車、JR東海など約200社に上っている。

データ改ざんは、神戸製鋼の真岡製造所、長府製造所、大安工場と子会社コベルコマテリアル銅管の秦野工場の4工場で行われ出荷。アルミ製品約1万9300トン、銅製品約2200トンに加え、アルミ鋳鍛造品約1万9400個に上る。

神戸製鋼が、性能データを改ざんしたと発表した部品は、国産ジェット旅客機「MRJにも使われていた。
三菱重工によると、この性能データが改ざんされた部品は、国産初のジェット旅客機MRJ(=三菱リージョナルジェット)にも使われていて、三菱重工は「MRJのどこに使われているかなど詳細は調査中だが、開発スケジュールへの影響は無い」と話している。

トヨタは8日、「安全を最優先に考え、影響を早急に確認する」とコメントしている。

神戸製鋼によると、「実際に手を下したり、黙認したりしていたのは、管理職を含めて過去1年間で数十人」で、「組織ぐるみ」で行われていたことを認めた。
不正の背景には、「納期を守り、生産目標を達成するプレッシャーの中で続けてきた」と分析している。

一方で、「品質に関する意識が弱いとは考えていない。(納入先との)契約を守る意識が低かった」と釈明した。

しかし、神戸製鋼は10年前から改ざんが続いているケースも確認され、常態化の可能性を認めた。今回、検査回数を少なくする手抜きも発覚している。

1年前、傘下の神鋼鋼線工業では、ばね用ステンレス鋼線の強度偽装の試験値改ざんデータによりJISマーク表示し出荷していた改ざん事件では、記録がある9年以上続けていた。

また、2008年には、鋼管の試験データを一部試験せずデータ捏造事件を発生させていた。

2008年の偽装データ事件では、神戸製鋼所の子会社「日本高周波鋼業」富山製造所、新日本製鉄の子会社「ニッタイ」野田工場、日本冶金工業の子会社「ナストーア」茅ヶ崎製造所で行われ、一部無試験の製品は、鋼材・鋼棒が1288トン、鋼管が98万本余にも上っていた。

神戸製鋼は、国内3位の鉄鋼メーカー、以前、窮地に陥り新日鉄が支援し、新日鉄グループである。不正の対象製品は自動車、航空機、電子機器など幅広い分野に及ぶ。

品質軽視の組織ぐるみの不正は、日本のものづくりの土台を揺るがしかねない。・・・タカタのエアバック破裂問題で使用されたフレーズ。

神戸製鋼は2008年に試験データ偽装事件では、社挙げてCSR推進体制を強化したが、単なるマスコミ向けの中身の伴わない当初から形骸化させた体制だったようだ。

日本を代表する新日鉄も目先利益に目を眩ませ、火災ばかり起こす企業であり、日本の鉄鋼産業(世界第2位)は、施設の老朽化問題と製品面でも中国や韓国勢に追い立てられ、いまや風前の灯なのかもしれない。
以上、

建設資材ならば、国交省が国に提出した基準との整合性をこれまで厳しく摘発してきたが、製品の品質を統括する経産省は、フクシマ原発同様・企業信任が強過ぎ、自主性に任せ過ぎているところに大きな問題を発生させる原因になっている。
世耕のような秘密主義、口先ばかりの人物が大臣では、そうしたことを助長させている可能性が高い。
日本の信用にもかかわることであり、そうしたポジションには、国の行政当局も企業も見識があり品質に口煩い人をトップにする必要がある。ただ、国も原発規制庁の新長官に見られるように、原発推進の著名な人物を指名・就任させたこと自体、国民を舐めつくしているともいえる。設置当初より、大幅に譲歩し続け、国がお墨付きを与える原発規制緩和庁といわれる所以でもある。
以上、

モンスター企業だろうと厳罰を下さない限り、こうした問題は発生し続ける。
例え、神戸製鋼が潰れても仕方ないことだ。

JISマークは経産省が所管、国が性能を評価し、認定した工場が、製品の品質を国が認定したとおりの試験において出荷することが認定工場としての条件であり、義務付けられている。

日産自動車が、国交省が義務付けている会社が認定した車両完成検査員ではなく、臨時の期間工にも完成検査をさせていた問題も、神戸製鋼が性懲りもなく何回も発生させるデータ改ざん事件も日本の品質問題の同列上にある。
利益がすべてというサラリーマン経営者たちが陥るクソ溜めの野壷に起因しているのだろうか。
 

[ 2017年10月10日 ]
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