アイコン 8月の経常収支 +2兆3,804億円で38ヶ月連続黒字

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財務省が10日に発表した今年8月の「経常収支」は、2兆3804億円の黒字で、38ヶ月連続の黒字となった。
黒字幅は、前年同月を4100億円上回って2ヶ月連続で拡大し、8月としては過去最高となった。
これは、海外にある日本企業の子会社の業績が好調で、海外から受け取る利子や配当が増えたことから「第一次所得収支」が2兆2385億円と大幅な黒字になったことが主な要因。

また、輸出から輸入を引いた「貿易収支」も、自動車や自動車部品、それに半導体などの電子部品の輸出が伸びたことから、3187億円の黒字だった。
さらに、外国人旅行者数が、前年同月比で20%余り増え、外国人旅行者が日本で使った金額と、日本人が海外で使った金額で見る「旅行収支」が927億円の黒字となったことも、経常収支の黒字幅を押し上げる要因となった。

<貿易収支・輸出>
輸出は18.1%増の6兆2,786億円、輸出数量も10.4%増、輸出価格は7.0%増
1、「商品別」では、
自動車(同+1,127億円[+14.5%]、数量:同+12.5%)、
半導体等電子部品(同+569億円[+19.1%])、
自動車の部分品(同+470億円[+18.1%]、数量:同+8.9%)等が増加。
2、「主要地域別」では、
対アジア(同+5,834億円[+19.9%])、
対米国(同+2,121億円[+21.8%])等
が増加。

<貿易収支・輸入>
輸入は、前年同月比15.2%増の6兆1,660億円、数量は同2.4%増、価格は同12.6%増
1、「商品別」では、
石炭(同+818億円[+69.9%]、数量:同+6.6%)、
液化天然ガス(同+745億円[+27.4%]、数量:同▲6.0%)等が増加。
2、 「主要地域別」では、対アジア(同+3,615億円[+13.7%])等が増加。

<サービス収支>
202億円の黒字(前年同月比+708億円 黒字転化)
「その他サービス収支」が赤字幅を縮小したこと等から、「サービス収支」は黒字に転化した。
訪日外国人旅行者数(8月):2,477,500人(前年同月比+20.9%)、
出国日本人数(8月):1,889,000人(前年同月比+3.9%)(出典:日本政府観光局(JNTO))

<金融収支>
「金融収支」は純資産が1兆9,230億円増加した。
1.金融収支・資産(居住者による投資)
(1) 対外直接投資:8,266億円の資産増
本邦企業による海外子会社への貸付等がみられ、資産増(実行超)となった。

(2) 対外株式・投資ファンド持分投資:1兆5,434億円の資産増
投資信託委託会社等が買い越しとなったこと等から、資産増(取得超)となった。

(3) 対外中長期債投資:6,016億円の資産増
金融商品取引業者が買い越しとなったこと等から、資産増(取得超)となった。

2.金融収支・負債(非居住者からの投資)
(1) 対内直接投資:2,340億円の負債増
本邦企業による海外子会社からの借入等がみられ、負債増(実行超)となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資:▲1兆639億円の負債減
輸送用機器等の業種において売り越しとなったことから、負債減(処分超)となった。
(3) 対内中長期債投資:2兆4,094億円の負債増
中長期国債が買い越しとなったこと等から、負債増(取得超)となった。

ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート)
109.91円/米ドル(前年同月:101.27円/米ドル、前年同月比8.5%の円安)
ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの月中平均レート)
129.84円/ユーロ(前年同月:113.54円/ユーロ、前年同月比14.4%の円安)
以上、

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[ 2017年10月10日 ]

 

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