アイコン 神戸製鋼 アルミ・銅に続き鉄粉でもデータ改ざん 日本の大手製造業者の縮図

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神戸製鋼所が、アルミ製品や銅製品の一部で強度などのデータを改ざんしていた問題で、新たに自動車や家電の部品の材料になる「鉄粉」についてもデータを改ざんして出荷した疑いがあることが社内調査でわかったと発表した。
(品質基準の検査項目どおりに検査せず、その分を合格した基準数値を書き込んでいたもの)

この問題は、神戸製鋼が今年8月末までの1年間に出荷したアルミや銅製品の一部で、各メーカーに事前に約束した強度などを満たしていないにもかかわらず、検査証明書のデータを書き換えるなどして出荷していたもの。
出荷先は、トヨタや日産、マツダ、スバルそれに三菱重工業など約200社に上り、製品の安全性に問題がないか各社が確認に追われるなど影響が広がっている。

自動車・高速鉄道車両、新幹線・飛行機・ロケット・防衛装備品などなど・・・、それも日立が英国に納入した鉄道車両にも使用されていた。

これに加えて、神戸製鋼の社内調査で、新たに、自動車や家電などの部品の材料になる、「鉄粉」についてもデータを改ざんし、顧客と事前に約束した基準を満たす製品として出荷していた疑いがあることがわかった。
これまでのところ、取引先の1社に納入された鉄粉の製品1つが改ざんの疑いがあるという。
会社側では、安全性に問題がないか確認するとともに、ほかの製品にもデータの改ざんがないか、調査を進めることにしている。
以上、

神戸製鋼は日本の製造業からご退陣してもらうしかない。
会社更生法で一度潰し、経営陣を一掃し、品質管理の責任者たちも外部の専門家や退職した専門のベテラン工員に入れ替えなければどうにもならないだろう。

利益につながらない品質に厳格で煩かったベテランたちは煙たがれたものの退職してしまい、株主の顔ばかり見るサラリーマン化した経営陣と、生産効率と工程ごとの内部利益に奔走するサラリーマン化した製造責任者たちにより、日本企業の品質が歪められたものになっている。

品質は、いくらマニュアルを作っても守られないことから、機械的にシステム化して品質をキープするしかない。
品質を人に依存する時代ではすでになくなっている。
ただ、日産自のように臨時の期間工に完成検査させていたような事態は想定外。
完成検査も計器で調べ、その計器の記録を車一台一台に対して残す方法しかあるまい。検査の計器自体を不正した場合は経営者を法的に厳罰に処すしかない。
人の手に依存する限り、こうした不正は後を立たない。

1、元々、品質に厳格なオーナー企業
2、小泉時代以前 ⇒サラリーマン経営者+ベテラン工員。
3、現在 ⇒ハゲタカ台頭で利益主義のサラリーマン経営者+ベテラン不在のサラリーマン工員。

サラリーマン工員は、内部利益を出して出世したいがために・・・、
サラリーマン経営者は業績だけを向上させ、株主から長期政権を委ねられることを追求するばかり。
サラリーマン工員たちは品質につき、互いにけん制しあうことすらしなくなっている。お互い様意識蔓延。
オーナー企業とは違い、それが現在の日本の大企業の製造業の実態だろう。
日本の製造業が危うい。

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[ 2017年10月11日 ]

 

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