アイコン 東電出身工藤健二社長の原燃 問題多発で再処理工場新基準審査中断申し入れ

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廃棄のもんじゅを髣髴させる原燃の六ケ所再処理工場。

原子力規制委員会は11日、青森県の日本原燃の六ケ所再処理工場で8月に非常用電源建屋に雨水が流入したり、ウラン濃縮工場で排気ダクトの腐食が見つかったりした問題で、点検や管理に問題があったとして、それぞれ保安規定違反を認定した。
 

規制委の定例会に出席した原燃の工藤健二社長(東京電力元執行役員原子力・立地業務部長)は、これを受け、再発防止策がまとまるまで再処理工場の新規制基準に基づく審査の中断を申し出た。規制委もこれを了承した。

すでに22回完成延期の再処理工場は2018年度上期の完成を目指して建設中だが、完成は見通せなくなった。

 この日の定例会での報告によると、

1、雨水流入は8月に発生したが、原燃は、点検口を建設時から点検していなかった。

2、また、ウラン濃縮工場は1992年の操業開始以来、天井裏の排気ダクトを点検していなかった。

工藤社長は「核燃料物質を取り扱う企業として、基本ルールが守れていなかった。点検体制を構築し、信頼回復に努める」と陳謝した。

規制委の田中知委員は「危機感を持って取り組んでもらいたい。改善できなければしかるべき対応を取る」と批判した。
 再処理工場は1997年の完成予定だったが、設備のトラブルなどでこれまで完成が22回延期されている。
以上、

東電に対して、規制緩和委は何回「危機感を持って取り組んでもらいたい」発言したことだろうか。

原燃は、2014年6月から東京電力執行役員原子力・立地業務部長だった工藤健二氏が社長に就任している。
いわば東電の原子力の専門家、お殿様気取りで原燃の社長に君臨しているのだろう。

それ以前は、2009年6月から東京電力広報部長(取締役理事広報部担任)だった川井吉彦氏が社長に就任していた。

原燃は代々東電出身者が社長や会長に君臨している。しかし、フクシマ原発同様、東電に原子力の管理能力はなさそうだ。
原燃の再処理工場は、22回も延長され費用は嵩むばかり、その費用は沖縄電力除くすべての電力会社の発電コストに算入され、皆さん方から電気料金として巻上げている。
こうした親方日の丸の国民から巻上げるシステムがあることから、いつまで経っても完成させることができず、すでに当初の構築物・施設も老朽化段階に入っている。

普通の企業が22回も完成を延期せることができるだろうか。三菱重工のジェット旅客機MJRでさえまだ5回の延期だ。
 

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[ 2017年10月11日 ]

 

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