習後の次期国家主席候補に側近の陳敏爾氏当確・習院政長期化の恐れ
18日から開催される中国共産党大会、注目されるのは、次期国家主席候補が誰になるのか、また、年齢制限を越えた側近で政敵の江一派の腐敗摘発を担当し、江一派一掃の立役者である王岐山の処遇問題に焦点が絞られている。
<陳敏爾氏>
「陳敏爾」・重慶市党委書記(56)は、党総書記でもある習近平国家主席(64)の強い後押しを受けている。
陳氏は、浙江省(省都:杭州市)の勤務が長く、習氏が同省党委書記を務めていた時期に党委宣伝部長として習氏を支えた側近。
2012年に党委副書記として貴州省に転じ、
2015年に書記に昇格。
2017年7月、「孫政才」・前重慶市党委書記を習主席が失脚させ、レースから脱落させ、後釜に陳氏を重慶市党委書記に抜てきした。
陳氏は、今回の常務委入りにより現在から2段階昇格する。
習主席の信頼が厚く、もともと「習氏の後継候補」と目されていた。
5年後の習体制後、習主席が院政を敷く前兆と見られている。
<胡春華氏>
も一人の対抗馬だった胡錦濤前国家主席の最側近である「胡春華氏」(54)は、胡錦濤氏や李克強首相(62)らを輩出した共産主義青年団(共青団)出身のエリートで、太子党の習氏とは距離があるとみられてきた。
内モンゴル自治区トップの党委書記などを経て、2012年の第18回党大会で政治局常務委員に次ぐ地位である政治局員に就任、2012年12月から広東省委書記に任命され、広東省の経済発展や反腐敗闘争で手腕を発揮した人物として党の信任は厚く、胡春華氏の処遇も注目される。