韓国 防衛禁品輸出が急増 品質不正から不正輸出に変化か
韓国政府が無人機、高速艇、レーダー部品など国家の安全保障上、関連法規で輸出を制限している「戦略物資」の不正輸出が相次ぎ、増加の一途をたどっている。
韓国軍周辺からは、物資の一部が、北朝鮮に流れた可能性も否定できないとの指摘が聞かれる。
しかし、防衛事業庁など関係当局は、戦略物資を違法に搬出した業者の現状もまともに把握できていない。
韓国警察庁が、国会議員に提出した資料によると、警察は今年、沿岸への上陸に使用される高速艇20隻を2015年から4回にわたり、マレーシアに不正輸出した業者を摘発した。
昨年には、レーダー部品を政府の許可なく、イスラエルに違法に搬出した業者が摘発された。
2014年には、防衛事業庁の許可なく、軍当局の戦略物資である敵探知用偵察無人機1機をイラクに不正輸出したとして摘発を受けた。
2015年には、知識経済部(省)の許可なく、無人機2機、地上統制装置2台、シミュレーション設備などをオーストリアに不正輸出が発覚した。
ネットワークセキュリティー機器が、東南アジアへ不正輸出されたケースやベトナムへ有毒な化学物質を輸出した業者もあった。
戦略物資の不正輸出で警察に検挙された人数は、
2013年18人、
2015年33人
今年は1~8月だけで129人。
戦略物資のメーカーが、関連物資を輸出するためには、防衛事業法や対外貿易法などにより、防衛事業庁、産業通商資源部など関係当局の許可を受けなければならない。しかし、警察に検挙されたメーカーは当局の許可なく、重要な軍需物資を輸出していた。
こうした状況にもかかわらず、防衛事業庁は、過去5年間に起きた戦略物資流出事例のうち11件しか把握していなかった。
韓国政府が知らない間に、北朝鮮などに重要兵器やシステムが渡った可能性があるのに、防衛事業庁が現状把握すらできていない。戦略物資の不正輸出業者に対しては、厳しい制裁を加えるべきだろうが、やさしい処罰で終わっている。
以上、韓国紙参照
北朝鮮へは、軍事機密でさえ韓国軍が、最新の米韓共同作成の北朝鮮に対する軍事作戦計画をハッカー攻撃で、15000ページ分(ほとんど全部)を流出させている。
韓国の兵器産業や原発用部材メーカーは、これまで、賄賂を提供して偽装・偽造部品など大量に納入してボロ儲けしてきていた。しかし、近年、取締りが厳しくなり、不正輸出で稼いでいるようだ。
ただ、正規の警察が使用する海上取締り用の小型高速艇が2度爆発を起こしている。燃料漏れ、引火爆発だったそうだ。軍事用でも粗悪品が大量輸出されている可能性もある。
中国や北朝鮮同様、闇や裏でいくらでも輸出されているのが、実態だろう。摘発されたのは氷山の一角だろう。