東京DENBA 美菱集団と組み 中国冷蔵庫市場へ
DENBA(株)(本社:東京)は独自の鮮度保持装置「DENBA+」(国際特許保有) を搭載した新型家庭用冷蔵庫「CHiQ M鮮生」を、11月から販売した。中国大手家電メーカー合肥美菱股有限公司「美菱(びれい)」と共同開発した。 合肥美菱は合肥市にある中国の冷蔵庫市場の8.7%のシェアを持つ白物家電会社。
日本家電メーカーの白物やテレビ、パソコン分野などが中国メーカーに続々と買収される中で、日本のDENBA社が中国大手家電製品に独自技術を売り込むことに成功したのは特筆される。
<3000万人視聴>
鮮度保持の能力を比較検証するため、10〜11月に海南島のマンダリンホテルの会場で実験が行われた。
新型保鮮冷蔵庫と通常冷蔵庫を用意し、扉にテープを貼り封印、その様子を24時間ネット中継、17日後の11月1日に、両冷蔵庫を開け鮮度保持比較を行った。
その結果、鮮度保持新型冷蔵庫は全て新鮮と評価を第三者より受けることができた。
11月1日に、鮮度保持比較の様子を披露する会が催され、様子をWEBで中継、5時間で約3000万人が視聴した。
比較する品目は、バラの花、牛肉、鶏肉、ほうれん草、サーモンで、通常冷蔵庫に入れたものが劣化している状態と比べ、鮮度保持新冷蔵庫のものは全て新鮮を保った、という結果となった。
美菱集団のこれまでの販売は、中国国内市場が主体だったが、今年からグローバル戦略を積極化。
美菱集団は過去5年間の中国国外販売の伸び率が年約30%程度と高く、中国国内の更新需要増もあり、高い成長を維持してきた。
今後2020年までの売上高、資産を現在の2倍の規模に拡大する計画で、DENBA搭載式新型保鮮冷蔵庫の拡販が、大きく寄与すると期待されている。
また、2022年までには、世界中の業務用及び家庭用冷蔵庫メーカーへ鮮度保持装置の供給を計画。ヨーロッパやアメリカなど世界の大手家電メーカーとDENBA搭載に向けた商談を展開している。
この発表について中国メディアは、「美菱は、冷蔵庫産業の新たな発展のために適切な提携をした。中国の家電市場でリードし続けるためにはたゆまないアップグレードが必要であり、高品質製品をかけて次世代のハイエンド市場を攻めていくことが可能となる」と評価している。
以上、中国や韓国の家電メーカーは、冷蔵庫扉の液晶化、内部が閲覧できるようになっていたり、IOTに力を入れているが、日本ではここ10年生鮮保持技術など機能強化製品が主流となっている。
中国企業の営業パワー(人物金+α)は世界でも群を抜いており、DENBAは完全に化ける可能性がある。DENBAにしても世界№1シェアの韓国企業勢と組むより、中国大手企業と組むほうが技術を盗まれずすむかもしれない。中国でも小米科技は技術の盗人集団だ。
会社名 |
DENBA株式会社 |
本社地 |
東京都千代田区神田錦町3-15-6 名鉄不動産竹橋ビル5F |
代表者 |
代表取締役 後藤 錦隆 |
設立年月 |
2004年4月 |
資本金 |
9025万円 |
事業内容 |
空間電位発生装置 DENBA+ 製造・販売 |
DENBAフライヤー 製造・販売 |
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業務用厨房機器の製造・販売 業務用厨房設備 設計・施工 |
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雪氷製氷機 NEWSNOW 販売及び輸出入 |
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セラミックス製品(活水器、その他)の製造・販売及び輸出入 |
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給排水機器の販売及び輸出入 |
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給排水設備工事の設計・施工請負 |
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DENBA技術を利用した食品加工及び販売 |