アイコン 100年ぶりに新種のオラウータン発見

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インドネシア・スマトラ(Sumatra)島の辺境にある森林地帯で、オランウータンの新種が見つかったとの論文が2日、米科学誌カレント・バイオロジー(Current Biology)に発表された。調査を行った研究者によると、世界で最も絶滅の危機に瀕している大型類人猿だという。

大型類人猿の新種が発表されたのは約100年ぶり
「タパヌリオランウータン(Tapanuli orangutan)」と名付けられた新種は、スマトラ島のバタントル(Batang Toru)森林地帯に生息。個体数はわずか800頭前後で、世界で最も絶滅が危惧される大型類人猿だとスマトラオランウータン保全プログラムのディレクター、イアン・シングルトン氏は説明している。

 最近までオランウータンには、「ボルネオオランウータン」と「スマトラオランウータン」の2種しか存在しないと考えられてきた。
だが、1997年、スマトラオランウータンの生息地の南に位置するバタントルで、オーストラリア国立大学の研究チームが、周囲から孤立した個体群を確認。以降、これが独立種である可能性が調査されていた。

人の手で殺された33頭のDNAや頭蓋骨、歯を分析したところ、新種であることが判明し、「Pongo tapanuliensis」との学名が与えられた。
外見は、ボルネオオランウータンに似ており、スマトラオランウータンよりも縮れたシナモン色の毛に覆われているほか、「特徴的な口ひげ」もあるという。

国際自然保護連合によると、オランウータンの推定個体数は、スマトラが1万5千頭足らず、ボルネオが約5万4千頭。生息数が非常に少ない「タパヌリオランウータン」は、鉱業や農業の拡大、違法な森林伐採、水力発電ダムの建設計画により生息地が脅かされており、早急に保護措置を取る必要があるとシングルトン氏らは訴えている。

 

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[ 2017年11月 3日 ]

 

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