韓国 金寛鎮元国防大臣逮捕 文大統領の復讐の凄味 清算積弊
韓国人の性格の執念深さのすごさを文政権が演じている。
文大統領は、青年時代から盟友だった盧武鉉元大統領を自殺に追い込んだとして、その恨み辛みから李明博・朴槿恵大統領時代への徹底的追求を特別チームを編成し、司法を総動員させ、問題を炙りださせている。
当然、大統領当時、悪事を働いたのであれば、李明博・朴槿恵大統領および関係閣僚らは処罰されるべきではあるが・・・特別チームを編成し、問題を炙り出し、追及するというすごさだ。
日本にとって、李明博の竹島上陸と天皇陛下への暴言を許すわけではいかない。変わって文政権が李明博を征伐しているとすれば喜ばしいことであるが、そのこととはまったく関係ない文の私的な恨み憎しみから生じた清算積弊だ。
朝鮮日報によると、
韓国軍サイバー司令部の政治介入事件に関与した疑いが持たれている金寛鎮元国防部(省)長官とイム・グァンビン元国防部国防政策室長が11月11日逮捕された。
ソウル中央地裁の康富栄令状専担判事は11日午前3時54分ごろ、軍刑法上の政治関与などの疑いが持たれている二人に対し、逮捕状を発布した。
康判事は、令状発布の理由について「主な容疑である政治関与が疎明され、証拠隠滅のおそれがある」と説明した。
金・元長官は、李明博政権から朴槿恵政権にかけて、国防部長官を務めた。また2014年から今年5月までは、韓国大統領府(青瓦台)の国家安保室長を務めた。
イム元室長は、2011年から2013年まで国防部国防政策室長のポストにあった。
検察は、金・元長官が当時、サイバー司令部の活動を李明博大統領に報告して指示を受けたものと疑っている。
二人が逮捕されたことで、李・元大統領に対する検察の捜査もスピードアップするものとみられる。
以上、朝鮮日報
今回の逮捕は、李明博元大統領逮捕への前哨戦となる逮捕だ。
盧武鉉元大統領の自殺は、大統領時代は家族も含め非逮捕特権があり、大統領退任後、すぐ、検察が、盧武鉉が大統領時代の親族や妻の収賄の調査を開始、そして嫌疑が盧武鉉にも及び、盧武鉉は投身自殺したもの。
<盧武鉉元大統領の自殺と賄賂>
盧武鉉の大統領退任後、側近や親族が相次いで逮捕された。
2008年11月、盧武鉉政権の側近の一人が贈賄容疑で逮捕された。また、盧武鉉の兄盧建平が証券会社「世宗証券」の買収を韓国農協幹部に働きかけ、約20億ウォン(当時価値約1.3億円/現在価値2.1億円)相当の見返りを得ていた疑惑が浮上し、後に逮捕されて盧武鉉、盧建平、盧建平の娘・婿・姻戚、朴淵次、盧武鉉の高校同級生だった鄭化三まで不正に関わっていたことが判明。
兄の盧建平は、逮捕されるまでは「烽下大君」、「大年配の方」、「慶南の大統領」「大先生」「慶南大統領」と呼ばれていた。
2004年に、朴淵次泰光実業会長に対して、慶尚南道知事補欠選挙に出馬したヨルリン・ウリ党候補を全面的に支援するよう要請し、8億ウォン(約5700万円/当時)を出させた。
2005年の4.30補欠選挙では、5億ウォン(約3600万円/当時)を同じように出させた。
2006年1月には、農協による世宗証券の買収にも介入し、30億ウォン(約2.2億円/当時)近い裏金を自らの懐に入れたことも判明した。
2009年8月25日、盧武鉉の秘書官が大統領特殊活動費を着服したことや盧武鉉の支援者から金品を受け取ったことで横領と収賄罪で懲役6年の実刑判決を受けた。
さらに、盧武鉉自身も捜査対象となり、
2009年4月30日、韓国最高検察庁が合計600万ドル(約6億円/当時)を超える不正資金疑惑について、包括収賄罪の容疑で本人に事情聴取を行なった。
盧武鉉支持派は、一連の捜査を李明博政権下で起きたスキャンダルに対する煙幕だとして抗議した。
2009年5月23日、盧武鉉は山で投身自殺した。
その李明博の実兄の国会議員も、巨額賄賂の収賄で、まだ李大統領時代に逮捕されている。