地震で断層の歪が連鎖 韓国も大断層3本、低い耐震化率 日本の地震
日本で起きた2011年3月11日の三陸沖巨大地震、ユーラシア大陸プレート、北アメリカプレート、フィリピンプレート、太平洋プレートの4つのプレートが日本の近海の太平洋で交差、日本の奥深くで、大陸プレート側に潜り込んでいる。そうした潜り込みで重なった部分の一部のタガが外れ、巨大地震を引き起こした。
その影響は、度重なる余震を発生させ、長野地震、富士山地震、中央構造体にある各地で、さらに遠くの熊本で地震を発生させ、鳥取地震なども引き起こしている。そうした各地で起きる大きな断層地震がさらに連鎖して各地に地震をもたらしている。韓国での昨年の慶州地震、今回の浦項地震もその延長線上にあると見られる。
11月15日午後に起きた慶尚北道浦項市を震源とするマグニチュード5.4の地震では、多くの建築物が破損し、大きな被害が出た。
人的被害は62人が負傷し11人が入院、
住宅被害は1293件、うち全壊が3棟、半壊が219棟、屋根の破損が986棟。
店舗84棟、工場1ヶ所に被害、
学校135ヶ所を含む文化財、公園施設・役場など公共施設も337ヶ所で亀裂などの被害が確認されている。
浦項市北区興海邑の韓東大キャンパスでは、建物の外壁の大半が落下し、北区長城洞の高層マンションでは1階から9階辺りまで窓枠に沿ってひびが入った。
柱で建物を支えるピロティ構造の建物では、柱が破損し、危険そうに見える場所が目立った。
ヒリム総合建築士事務所の担当者は「れんが造りの老朽住宅、ピロティ構造の多世代住宅などが特に地震に弱かった」と指摘した。
昨年9月に慶尚北道慶州市を震源とするM5.8の地震が起きて以降、建物の耐震設計に対する関心が高まったが、韓国の建物は多くが依然として地震被害に無防備だ。韓国で耐震設計が施された建物は5棟に1棟程度。
国土交通部(省に相当)が先月、国会議員に提出した資料によると、
韓国全土の耐震対象民間建築物264万9802棟のうち、耐震設計がなされた建築物は54万1095棟、耐震率は20.4%だった。
地域別での耐震化率は、
1、釜山市で耐震設計が最も普及しておらず、建物21万3644棟のうち、耐震設計が施されたのは2万8798棟で、耐震率は13.5%にすぎなかった。
2、江原道の耐震率は15.2%、
3、大邱市は15.4%。
4、慶州市、浦項市など昨年以降、地震被害が出ている慶尚北道では21.0%。
5、ソウル市でも耐震設計がなされているのは18.3%で、全国平均を下回った。
6、耐震設計の比率が最も高かったのは、建物が新しい世宗市で34.2%だった。
耐震設計が施された公共施設は40.9%で、特に学校が問題。鉄道、橋りょうなどのインフラは80~90%が耐震設計だが、幼稚園、小中高校の耐震設計は25.3%にすぎない。
建築専門家は「学校は相対的に小面積で使用人数が多いが、40~50年前にれんが造りで建てられたものが依然多い。れんが造りの建物は耐震補強が不可能で、地震に備えるには建て替えが必要だ」と指摘した。
その上、耐震設計の補強も政府の計画によれば、長期を要する。
2020年までに2兆8267億ウォン(約2900億円)を投じ、耐震建築物の割合を54%に高めるという政府方針では、空港は来年、鉄道は2019年には、全施設の耐震化が完了する。
しかし、学校の耐震化完了は17年後の2034年にずれ込む。
耐震対象建築物の範囲は、これまで拡大されてきた。
30年前の1988年時点では、延床面積10万平方メートル以上または6階以上の建築物が耐震設計の義務化対象だった。
しかし、現在は2階以上、延床面積500平方メートル以上で耐震設計が必要となっている。
政府は今年末までに耐震設計の対象を全ての住宅と延床面積200平方メートル以上の建物に拡大する方針。
耐震設計を採用した建物も地震が起きれば亀裂などの被害が避けられない。大林産業技術開発院のキム・テホ博士は「耐震設計の目的は建物が崩壊したり、大きな人命被害が出たりしないためだ。壁にひびが入ったり、耐震性が低い構造物が崩れたりする被害は避けられない」と述べた。
キム博士は「マンションの場合、窓の部分が構造的に一番弱いため、ひびが生じやすい」と指摘した。
韓国建設産業研究院のチェ・ソクイン技術政策研究室長は「新築建築物や大型インフラは耐震設計や管理がしっかりしているが、老朽住宅や商店など小規模生活施設は地震リスクに弱い。そうした施設の現状を速やかに把握し、耐震補強措置を講じる努力が求められる」と話した。
<現在の建物でも・・・>
2017年10月1日、国土部が釜山沙下区Dオフィスビルについて調査した「釜山市にある建物の傾き関連現場点検結果」を公開した。
国土部は9月28日、Dオフィスビルと近隣の建築物に対する安定性を点検するために、国土部建築政策課長、地盤工学教授、建築構造技術士、建築士などを現場に通達し、調査した。調査結果Dオフィスビルの最上段傾き加減は日増しに悪化している。
9月4日から13日の間、Dオフィスビル施工会社が民間研究所に任せて調査した時は、Dオフィスビルの上段が元あるべき位置より45センチ外れるほど傾いていた。
当問題は、建設中の建物が傾いたことから発覚、近隣ではDオフィスビル含め現在使用されている6棟(古くない建物)が傾いていることが判明している。
2011年3月、東日本大震災(M9.0の東北地方太平洋沖地震)
2016年4月、熊本地震 M7.0
2016年10月、鳥取地震 M6.6
2016年9月、朝鮮半島南部 慶州でM5.8
2017年11月、朝鮮半島南部 浦項でM5.4(韓国民心の暇人が、いくら日本が嫌いだとしても、東日本大震災直後、日本は沈めなどと言って貰いたくないものだ。)
日本で発生したM5.0以上もしくは震度5以上の地震
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2015年1月1日~2017年11月16日
|
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2011/3/11
|
三陸沖
|
24km
|
M9.0
|
7
|
|
地震発生日時
|
震央地名
|
深さ
|
M
|
震度
|
1
|
2015/1/9
|
根室地方北部
|
126km
|
M5.5
|
4
|
2
|
2015/1/26
|
千葉県北東部
|
37km
|
M5.0
|
4
|
3
|
2015/2/6
|
徳島県南部
|
11km
|
M5.1
|
5強
|
4
|
2015/2/17
|
三陸沖
|
13km
|
M6.9
|
4
|
5
|
2015/2/17
|
岩手県沖
|
50km
|
M5.7
|
5強
|
6
|
2015/2/26
|
宮城県沖
|
50km
|
M5.0
|
4
|
7
|
2015/4/20
|
与那国島近海
|
22km
|
M6.8
|
4
|
8
|
2015/5/13
|
宮城県沖
|
46km
|
M6.8
|
5強
|
9
|
2015/5/15
|
福島県沖
|
51km
|
M5.0
|
4
|
10
|
2015/5/22
|
奄美大島近海
|
21km
|
M5.1
|
5弱
|
11
|
2015/5/25
|
埼玉県北部
|
56km
|
M5.5
|
5弱
|
12
|
2015/5/30
|
小笠原諸島西方沖
|
682km
|
M8.1
|
5強
|
13
|
2015/6/4
|
網走地方
|
0km
|
M5.0
|
5弱
|
14
|
2015/6/8
|
青森県東方沖
|
66km
|
M5.6
|
4
|
15
|
2015/6/23
|
小笠原諸島西方沖
|
484km
|
M6.5
|
4
|
16
|
2015/7/10
|
岩手県内陸北部
|
88km
|
M5.7
|
5弱
|
17
|
2015/7/13
|
大分県南部
|
58km
|
M5.7
|
5強
|
18
|
2015/8/6
|
茨城県沖
|
55km
|
M5.2
|
4
|
19
|
2015/8/14
|
福島県沖
|
49km
|
M5.1
|
4
|
20
|
2015/8/14
|
十勝地方中部
|
80km
|
M5.1
|
4
|
21
|
2015/8/26
|
日向灘
|
34km
|
M5.2
|
4
|
22
|
2015/9/12
|
東京湾
|
57km
|
M5.2
|
5弱
|
23
|
2015/9/12
|
浦河沖
|
56km
|
M5.4
|
4
|
24
|
2015/10/21
|
福島県沖
|
37km
|
M5.3
|
4
|
25
|
2015/11/14
|
薩摩半島西方沖
|
17km
|
M7.1
|
4
|
26
|
2015/11/28
|
根室半島南東沖
|
71km
|
M5.6
|
4
|
27
|
2016/1/9
|
奄美大島近海
|
28km
|
M5.4
|
4
|
28
|
2016/1/11
|
青森三八上北地方
|
10km
|
M4.6
|
5弱
|
29
|
2016/1/14
|
浦河沖
|
52km
|
M6.7
|
5弱
|
30
|
2016/2/2
|
岩手県沖
|
22km
|
M5.6
|
4
|
31
|
2016/4/1
|
三重県南東沖
|
29km
|
M6.5
|
4
|
32
|
2016/4/14
|
熊本県熊本地方
|
11km
|
M6.5
|
7
|
33
|
2016/4/14
|
熊本県熊本地方
|
8km
|
M5.8
|
6弱
|
34
|
2016/4/14
|
熊本県熊本地方
|
11km
|
M5.0
|
5弱
|
35
|
2016/4/14
|
熊本県熊本地方
|
14km
|
M5.1
|
5弱
|
36
|
2016/4/15
|
熊本県熊本地方
|
7km
|
M6.4
|
6強
|
37
|
2016/4/15
|
熊本県熊本地方
|
11km
|
M5.0
|
5強
|
38
|
2016/4/15
|
熊本県熊本地方
|
12km
|
M4.8
|
5弱
|
39
|
2016/4/16
|
熊本県熊本地方
|
12km
|
M7.3
|
7
|
40
|
2016/4/16
|
熊本県熊本地方
|
11km
|
M5.3
|
4
|
41
|
2016/4/16
|
熊本県熊本地方
|
15km
|
M5.4
|
5弱
|
42
|
2016/4/16
|
熊本県熊本地方
|
11km
|
M5.9
|
6弱
|
43
|
2016/4/16
|
熊本県阿蘇地方
|
7km
|
M5.9
|
5強
|
44
|
2016/4/16
|
熊本県阿蘇地方
|
10km
|
M4.2
|
5弱
|
45
|
2016/4/16
|
熊本県阿蘇地方
|
11km
|
M5.8
|
6強
|
46
|
2016/4/16
|
大分県中部
|
6km
|
M5.4
|
5弱
|
47
|
2016/4/16
|
熊本県熊本地方
|
12km
|
M4.8
|
5弱
|
48
|
2016/4/16
|
熊本県熊本地方
|
16km
|
M5.4
|
6弱
|
49
|
2016/4/16
|
熊本県熊本地方
|
15km
|
M4.5
|
5弱
|
50
|
2016/4/16
|
熊本県熊本地方
|
12km
|
M5.4
|
5弱
|
51
|
2016/4/18
|
熊本県阿蘇地方
|
9km
|
M5.8
|
5強
|
52
|
2016/4/19
|
熊本県熊本地方
|
10km
|
M5.5
|
5強
|
53
|
2016/4/19
|
熊本県熊本地方
|
11km
|
M5.0
|
5弱
|
54
|
2016/4/29
|
大分県中部
|
7km
|
M4.5
|
5強
|
55
|
2016/4/29
|
大分県中部
|
7km
|
M4.5
|
5強
|
56
|
2016/5/16
|
茨城県南部
|
42km
|
M5.5
|
5弱
|
57
|
2016/6/12
|
熊本県熊本地方
|
7km
|
M4.3
|
5弱
|
58
|
2016/6/16
|
内浦湾
|
11km
|
M5.3
|
6弱
|
59
|
2016/7/17
|
茨城県南部
|
42km
|
M5.0
|
4
|
60
|
2016/7/19
|
千葉県北東部
|
33km
|
M5.2
|
4
|
61
|
2016/7/20
|
茨城県南部
|
42km
|
M5.0
|
4
|
62
|
2016/7/27
|
茨城県北部
|
57km
|
M5.4
|
5弱
|
63
|
2016/8/15
|
福島県沖
|
47km
|
M5.6
|
4
|
64
|
2016/8/19
|
茨城県沖
|
48km
|
M5.4
|
4
|
65
|
2016/8/31
|
熊本県熊本地方
|
13km
|
M5.2
|
5弱
|
66
|
2016/9/26
|
浦河沖
|
29km
|
M5.4
|
4
|
67
|
2016/9/26
|
沖縄本島近海
|
44km
|
M5.6
|
5弱
|
68
|
2016/10/16
|
宮城県中部
|
20km
|
M5.2
|
4
|
69
|
2016/10/20
|
千葉県北東部
|
37km
|
M5.3
|
4
|
70
|
2016/10/21
|
鳥取県中部
|
11km
|
M6.6
|
6弱
|
71
|
2016/10/21
|
鳥取県中部
|
9km
|
M5.0
|
4
|
72
|
2016/11/12
|
宮城県沖
|
58km
|
M5.9
|
4
|
73
|
2016/11/19
|
和歌山県南部
|
51km
|
M5.4
|
4
|
74
|
2016/11/19
|
和歌山県南部
|
51km
|
M5.4
|
4
|
75
|
2016/11/22
|
福島県沖
|
25km
|
M7.4
|
5弱
|
76
|
2016/11/22
|
福島県沖
|
28km
|
M5.7
|
4
|
77
|
2016/11/24
|
福島県沖
|
24km
|
M6.2
|
4
|
78
|
2016/11/24
|
福島県沖
|
24km
|
M6.2
|
4
|
79
|
2016/12/28
|
茨城県北部
|
11km
|
M6.3
|
6弱
|
80
|
2016/12/31
|
福島県沖
|
27km
|
M5.4
|
4
|
81
|
2017/1/5
|
福島県沖
|
56km
|
M5.3
|
4
|
82
|
2017/1/5
|
福島県沖
|
26km
|
M5.6
|
4
|
83
|
2017/2/19
|
千葉県北東部
|
52km
|
M5.4
|
4
|
84
|
2017/2/28
|
福島県沖
|
52km
|
M5.7
|
5弱
|
85
|
2017/3/2
|
日向灘
|
37km
|
M5.3
|
4
|
86
|
2017/3/12
|
福島県沖
|
46km
|
M5.4
|
4
|
87
|
2017/4/30
|
十勝地方南部
|
53km
|
M5.4
|
4
|
88
|
2017/6/20
|
豊後水道
|
42km
|
M5.0
|
5強
|
89
|
2017/6/25
|
長野県南部
|
7km
|
M5.6
|
5強
|
90
|
2017/7/1
|
胆振地方中東部
|
27km
|
M5.1
|
5弱
|
91
|
2017/7/2
|
熊本県阿蘇地方
|
11km
|
M4.5
|
5弱
|
92
|
2017/7/11
|
鹿児島湾
|
10km
|
M5.3
|
5強
|
93
|
2017/7/20
|
福島県沖
|
46km
|
M5.8
|
4
|
94
|
2017/8/2
|
茨城県北部
|
9km
|
M5.5
|
4
|
95
|
2017/9/8
|
秋田県内陸南部
|
9km
|
M5.2
|
5強
|
96
|
2017/9/10
|
浦河沖
|
43km
|
M5.6
|
4
|
97
|
2017/9/27
|
岩手県沖
|
35km
|
M6.1
|
4
|
98
|
2017/9/27
|
岩手県沖
|
35km
|
M6.1
|
4
|
99
|
2017/10/6
|
福島県沖
|
53km
|
M5.9
|
5弱
|
100
|
2017/11/3
|
十勝沖
|
66km
|
M5.0
|
4
|
日本気象庁震度階級表
|
|
震度
|
周囲の様子と被害
|
0(無感)
|
地震計(震度計)が検知し、人は揺れを感じない。
|
1(微震)
|
静止している人や特に注意している人だけに感じられる。
|
2(軽震)
|
人に感じられ、障子などがわずかに動く。
|
3(弱震)
|
家が揺れ、戸・障子などが音を立てる。
|
4(中震)
|
家が激しく揺れ、8分目くらいまで入れた水が容器からあふれ出る。
|
5(強震)
|
壁が割れ、煙突が壊れたりする。
|
6(烈震)
|
家が倒れる割合が30%以下で、崖崩れ、地割れが起こる。
|
7(激震)
|
家屋の30%以上が倒れ、山崩れや地割れができる。
|