アイコン リニア談合 大林組4社の受注調整認める

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 リニア中央新幹線の建設工事をめぐる入札談合事件で、大林組が大手ゼネコン4社による受注調整を認めていることが19日、関係者への取材で分かったと日経新聞が報じている。
東京地検特捜部と公正取引委員会は19日朝から、大林組と大成建設を独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で家宅捜索した。

 関係者によると、大林組は特捜部などの調べに対し、JR東海が発注したリニア関連工事について、事前に他の大手ゼネコンと受注調整をしていたと談合を認める説明をしているという。
また、公取委に対し独禁法違反を自主申告した。自主申告が認められると課徴金の減免などが受けられる。大林はJR東海建設を抱え、JR東海から価格も聞き出して、他社は退けと言いながら受注し、姑息なリニエンシーを申告するとは、ほかの3社などから大嫌いと言われることだろう。

 4社は、担当者(部長クラス)が会合の場などで、受注を希望する工事を伝え合っていた。各工事の受注予定企業などをまとめた一覧表をもとに話し合いで受注を調整し、実質的に競争を制限したとみられる。

JR東海が2015年以降発注したリニア関連工事22件のうち、7割近くにあたる15件を4社がほぼ均等に受注していた。
難工事で工事費が1千億~数千億円規模と巨額になる品川駅や名古屋駅、南アルプストンネル(山梨県―長野県)は4社がほぼ独占していた。

 4社のうち鹿島と清水建設については、特捜部が18日、公取委と連携して独禁法違反容疑で捜索している。大林組も偽計業務妨害容疑で捜索を受けている。

リニア新幹線のターミナル駅の名古屋駅は、2工区に分けて進められ、在来線と東海道新幹線の駅の下にリニア駅を新設するための仮受け準備工が発注されている。
施工は、
中央東工区を、ジェイアール東海建設・前田建設・シーエヌ建設JV、
中央西工区を、大林組・ジェイアール東海建設・前田建設JV
が担当している。
準備工を受注すれば、自ずと本体工の受注の可能性が非常に高くなる。

JR東海は、スーパーゼネコン4社が談合しており、当然、今後の発注は当4社にできないだろうが、私企業のJR東海は、関係なく当該の4社に発注する可能性もある。
鉄道運輸機構は摘発されている事業者に発注できないことから、JR東海は当機構への依頼予定案件を取り下げ、自ら当該の4社もしくは完全子会社のJR東海建設に発注する可能性すらある。

 

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[ 2017年12月19日 ]

 

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