アイコン 韓国ホテル業界事情 観光客前年から大幅減少

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ソウル市の仁寺洞にあるハナツアーのセンターマークホテルは今年1~9月の売上高が前年同期比▲41%減の39億ウォン(約4億800万円)にとどまった。客室稼働率も78.6%で、前年同期の82.6%を下回った。
 ハナツアーは、2012年センターマークホテルを開業、昨年、明洞に開業したティーマーク・グランドホテル明洞などを含め、韓国3ホテル、海外2ホテルを経営している。
今年は、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)問題と北朝鮮の核危機による直撃を受けた。ハナツアー関係者は「中国人観光客の減少とホテル間の競争過熱による影響が大きかった」としている。

<供給過剰に揺れるホテル業界>
2012年に韓国政府系のシンクタンクが「2018年には外国人観光客が2000万人に達する」と予想し、客室不足が問題となった。政府は「観光宿泊施設拡充のための特別法」を制定して、ホテル建設に拍車をかけた。

 3~4年前まで客室不足を心配していたホテル業界だが、最近は客室過剰に揺れている。
ホテルの客室数が、最近5年間で42%急増した半面、外国人観光客が期待ほど伸びなかった。
韓国文化体育観光部(省)によると、韓国のホテル数は、2012年の683ヶ所(客室数7万4737室)から、昨年には971ヶ所(10万9880室)へと増えた。
外国人観光客が初めて1000万人を超え、ホテル数を大幅に増やした。
当時、明洞の3星ホテルの宿泊料金は20万ウォン台、客室稼働率は90%半ばで推移していた。こうした中、最近数年でソウル都心に3星、4星のビジネスホテルが次々と生まれた。 

問題は、増えるはずだった外国人観光客が、
2015年6月の中東呼吸器症候群(MERS)の大流行で減少したのに続き、
今年の2017年にはTHAAD問題で中国ツアー客が激減、北朝鮮核問題でやっと増加していた日本からも減少し、1200万人(予想)にとどまるという。
 
<ロッテホテルも新世界朝鮮ホテルも減少>
このため、韓国最大のホテルであるロッテホテルも今年1~9月の売上高(宿泊部門)が、前年同期比4.4%減の5064億ウォン、営業赤字は2倍の940億ウォンを記録。
同期間に新世界朝鮮ホテルも売上高が18%減の4527億ウォン、純損失は赤字幅が2倍に達した。

<高級ホテルは日本人客が多かった>
韓国の高級ホテルは、韓流ドラマにのぼせた日本の有閑マダムの利用が元々多かった。THAAD問題でも中国は訪韓個人客については規制されていない。
2012年8月からの反日運動(李明博大統領竹島上陸、日本批判)に日本人客が減り、売上減少
2015年6月のMARSで減り、
2017年3月からTHAAD問題からの中国ツアー客の全面禁止に至り、高級ホテルから格安ホテルまで客数が大幅に減っている。
ロッテホテルに至っては、2014年7月、予約していた日本大使館主催パーティを開催前日に断るという前代未聞の反日行動に出たことも、日本人客の宿泊に影響している。
 以上、朝鮮日報等報道参考

韓国、中国ツアー客の大多数を占める格安ツアーは、星の付くホテルには泊まらない。中国からの個人客も減っているようだが、元々ボッタくり、衛生面・観光の質の面からリピーター客も少ない。

 

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[ 2017年12月25日 ]

 

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