アイコン 2017年の中国のGDP 6.9%増

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中国国家統計局が18日発表した2017年の国内総生産(GDP)は、物価の変動を除く実質で前年比6.9%増加した。10年から7年ぶりに前年水準を上回り、成長減速に歯止めがかかった。

インフラ投資の拡大などで内需が堅調だったうえ、世界経済の回復で輸出が好調だった。企業債務削減の影響などで18年は再び減速する公算が大きい。
最終消費の寄与は58.8%となったと発表した。資本形成の寄与は32.1%だった。純輸出の寄与は約9%。2016年は消費と資本形成の寄与がそれぞれ64.6%と42.2%だった。純輸出はマイナス寄与だった。

2017年10~12月の実質成長率は前年同期比6.8%だった。7~9月の6.8%から伸びは横ばいだった。伸び率を前期比でみると1.6%と7~9月1.8%より減速している。先進国のように前期比の伸びを年率換算した成長率は6%台半ばになる。

2017年の実質成長率は、中国政府の目標「6.5%前後」を上回った。
名目では前年比11.2%増の82兆7122億元(約1420兆円)と米国に次ぐ世界第2位。
現在の為替相場では第3位の日本(約550兆円)の2.6倍となった。
2018年は再び成長の減速が予想される。
習近平指導部は、膨らんだ企業債務の削減や環境規制強化を進める方針で、企業の借り入れや生産活動に影響する公算が大きい。
国家発展改革委員会の幹部は18日、18年の成長率を「6.5~6.8%」と予測した。
以上、

中国産スマホが急拡大しており、電子部品メーカーも含め好況となっている。(iPhoneも中国製だが、ファーウェイ(華為)、OPPO、VIVO、小米のスマホ生産台数が大幅に伸びている。国家政策で半導体やディスプレイの巨大工場が各地に開発されている。また、国内製造企業は、賃金高騰で省力化・自動化投資を大幅に増加させている。

サムスンのスマホの主力工場は韓国とベトナム、中国では見る影もなくなり、世界シェアを落としている。その代わり、SKとともに半導体の中国輸出が急増、また、LGとともに有機ELディスプレイも急増させている)
 こうした電子製品の生産が好調だったことに加え、不動産も昨年9月まではバブル化し、その後規制強化で伸びは鈍化している。
 輸出では、好景気の米国への輸出は拡大、欧州も経済回復から大幅に増加している。こうした輸出もGDPを引き上げる要因となっている。
 
ただ、経済規模が大きくなりすぎており、その伸び率が鈍化するのは当然のことと思われる。 自動車販売台数も実質では、以前のような伸びはなくなってきている。

 

中国の自動車販売台数推移
 
/万台
前年比
2013
2,198.41
13.9%
2014
2,349.19
6.9%
2015
2,459.76
4.7%
2016
2,802.82
13.6%
2017
2,887.89
3.0%
・2016年は減税廃止見込みの駆込需要

 

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[ 2018年1月19日 ]

 

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