アイコン OPPO 2000万画素カメラのスマホで日本進出 美顔効果機能付き 世界ランキング

世界4位の中国スマホメーカー「OPPO」(オッポ)が日本市場に参入する。
中国・広東省東莞市に本社があるOPPOは31日、都内で記者会見を開き、2月9日から日本国内でスマートフォンの販売に乗り出すと発表した。
OPPO製スマホは、「自撮り」機能に強みを持つ端末で、中国市場で急速にシェアを伸ばし2年で大手になった同社の日本市場参入により、中国メーカーの存在感が一段と高まる見込み。
調査会社のIDCによると、世界のスマホ市場では、韓国のサムスン電子、アメリカのアップル、中国の華為科技(ファーウェイ)に次ぐ4位のメーカーで、「自撮り」の機能に強みを持つ端末により、特に中国で急速にシェアを伸ばした。日本で販売する端末も自撮り用に2000万画素の高性能カメラを搭載し、撮影した写真に「美顔効果」と呼ぶ加工をすることができるのが特徴。
主に格安スマホ向けにどの通信会社でも使うことができるSIMフリーの端末として家電量販店で発売する予定。

OPPO-Japanの代表は、日本の消費者が求める品質は高いので、日本市場で受け入れられることでブランドイメージを向上させ、iPhoneに対抗したいと述べている。
日本では、KDDIのブランド「au」が、世界シェア3位の中国メーカー「ファーウェイ」の端末の販売を今月から始め、OPPOの参入で中国メーカーの存在感が一段と高まる。

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急成長したOPPO
中国では年間約4億7000万台のスマホが出荷され、今や世界最大の市場となっている。
本社は、広東省東莞にあって、2004年に創業、2011年に初めてスマホ市場に参入した。
アメリカの調査会社「IDC」によると、2016年、OPPOは中国国内で7840万台を出荷し、販売開始から5年で、中国市場でシェア1位に上り詰めた。

急成長を後押ししてきたのは、スマホを使って自分を撮影する、いわゆる「自撮り」ブーム。OPPOのスマホは、本体の外側だけでなく、内側にも高い画素数のカメラを搭載しているのが特徴。最新の機種では、内側と外側の両方に2000万画素のカメラを備えている。
さらに撮影された人物の目鼻立ちや肌を分析し、目を大きくしたり、肌のしわをとったりするなど写真映りをよくする機能が充実していて、これが若者の間で人気となっている。

また、海外市場の開拓にも力を入れていて、インドや東南アジアを中心に28ヶ国でスマホを販売し、2016年の世界出荷台数は9940万台と世界4位に成長している。
日本では、
iPhoneが50%前後の高いシェアだが、どこの通信会社でも使える「SIMフリー」と呼ばれる端末を中心に、ファーウェイなどの中国メーカーがシェアを広げており、OPPOの進出がこうした動きに拍車をかけるか注目される。

<日本のスマホのメーカー別シェア>
民間の調査会社「MM総研」によると、2017年4月~9月までの上半期の国内のスマホ出荷台数は約1373万台で、前年より13%増えている。
メーカー別のシェアでは、
「iPhone」を手がけるアップルが44.2%で首位、
ソニーモバイルとシャープがともに11.9%で2位、
4位が韓国のサムスン電子が8.7%で、
5位が富士通の8.3%となっている。
国内ではiPhoneが高い人気を誇る一方で、まだ中国のメーカーは上位には来ていないが、国内メーカーと海外勢との競争が激しくなっている。

<富士通携帯電話事業を投資ファンドに売却>
日本にガラケー時代は11社あった携帯電話メーカー、スマホ時代には4社(ソニー、シャープ、京セラ、富士通)になった。しかし、日本のスマホ市場でさえその半分をアップルのiPhoneが押さえており、富士通は1月31日、携帯電話事業につき、先行き見通しが立たないことから、投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループに携帯電話事業子会社を売却すると発表した。なお、売却後も株を2割程度所有する。富士通は、昨年、ニュージランド販売子会社で巨額不正が発覚した富士通ゼロックスも内外1万人を削減すると発表している。
こうした動きは、富士通の事業再編によるもの。ただ、富士通は、これから何で飯を食っていくのだろうか。

 

2016年スマホ出荷台数世界ランキング/IC Insights版
/百万台
 
2016年
2015年
伸び率
シェア
サムスン
韓国
310.7
322.9
-3.8%
20.9%
アップル
米国
215.4
231.6
-7.0%
14.5%
ファーウェイ(華為)
中国
139.3
104.8
32.9%
9.3%
OPPO
中国
93.9
50.0
87.8%
6.3%
Vivo
中国
76.6
40.5
89.1%
5.1%
ZTE
中国
58.0
56.2
3.2%
3.9%
LG
韓国
55.1
59.7
-7.7%
3.7%
レノボ
中国
53.1
74.0
-28.2%
3.6%
シャオミ(小米)
中国
52.9
70.7
-25.2%
3.6%
TCL
中国
39.0
44.5
-12.4%
2.6%
Gionee
中国
30.6
20.0
53.0%
2.1%
Meizu
中国
22.0
20.2
8.9%
1.5%
LeEco
中国
21.5
30.5
-29.5%
1.4%
Asus
台湾
20.0
16.0
25.0%
1.3%
その他
 
301.9
288.4
4.7%
20.3%
合計
 
1490.0
1430.0
4.2%
100.0%

[ 2018年2月 1日 ]
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