アイコン 中国の不動産大手の債務危機(3) 万達・安邦・海航 海外資産売却加速

 

 

海航集団(海南航空)、香港で大型物件売却

海航集団は今年1月に入り、主要債権銀行に対し、第1・四半期には少なくとも24億ドルの資金不足に陥る可能性があると伝えていた。
同集団は2017年末時点で約11億円の負債を抱えている(ロイター)。
同集団は2月13日、159億5,900万香港ドル(約2,168億円)で、香港の土地2ヶ所を地元の不動産開発企業、恒基兆業地産有限公司に売却すると発表した。2月14日に売却の手続きを完了する。この2ヶ所の土地は、香港啓徳区に位置する。
海航集団が2016年、傘下の香港海島建設地産有限公司を通じて香港不動産市場に進出した後、初めて取得した物件。総投資額は142億4,900万香港ドルだった。

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<6月までに1000億元=1.6兆円売却へ>
海航集団についてはブルームバーグが1月31日、流動性資金(=決済資金)が1~3月までに150億元の不足が生じるとし、1~6月までに1,000億元の資産を売却する意向と報じていた。

海航集団は今年1月末に、オーストラリア・シドニーにある商業ビルを、約2億オーストラリアドル(約169億円)で米のブラックストーンに売却した。
今年2月上旬には、同社は米国のニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ、 ミネアポリスにある商業用不動産を合計40億ドル(約4400億円)で売りに出すと公表し、ドイツ銀行の持株の一部も売却した。

同社は、ドイツ銀行株を9.9%保有し、2月16日の報道では、うち1.1%を売却し8.8%の持株比率にしているという。ヒルトンホテルなども所有している。

同集団は、習主席と関係が深く(前)チャイナセブンで腐敗撲滅を主導した王岐林氏との関係が深いとされ、中国の記者が海航の危機を書いたところ、記事が当局からボツにさせられたと報じられていた。
以上、ロイター、ブルームバーグ等多数参照

2月16日の為替は、1ドル1円は106.25円、ユーロは132.10円、元は16.719円。

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[ 2018年2月19日 ]

 

 

 

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