中国頭痛い エチオピア軍、オロモ人の民間人を殺害
エチオピア軍の兵士が反政府武装勢力に対する軍事作戦中、誤って民間人9人を殺害した。国営メディアが11日に報じた。負傷者も12人いるという。
政府系メディアのENAが軍の事務局の発表を引用して伝えたところによると、事件はオロミア州のモヤレ地区で発生。殺害された市民は「オロモ解放戦線(OLF)」の戦闘員だと誤って認識されたという。
兵士らはOLFの戦闘員を掃討するため同地域に派遣されていた。エチオピア軍はOLFが国内に潜伏し、混乱を引き起こそうとしていると主張する。
エチオピアは先月15日にハイレマリアム首相(ウォライタ族出身)が突然辞任して以降、政情不安が高まっている。
その後政府は、「国の治安と安定」を確保するため、6ヶ月間の非常事態宣言を出した。
オロモ族はエチオピア最大の民族グループだが、政府としばしば対立し、長年にわたって冷遇されてきた。
今回の市民殺害に関与した兵士は拘束され、当局が捜査に着手している。捜査が完了した後、当該の兵士らは軍法会議で裁かれることになる。
<中国との関係>
ハイレマリアム首相は中国ベッタリ政策を採り、インド洋側への鉄道開設、通信インフラなど膨大な中国からの投資=借金を受け、このままでは99年間身動き取れない状態。中国はエチオピアの鉄道建設でも中国人たちに仕事させ、アフリカ価格の3~4倍高い価格で開通したとされる。中国が世界覇権を進める中で借金の漬物にした国の一つだ。
中国からしてみれば、ハイレマリアム首相の辞任や今回のオロモ人殺害は痛いことだろう。
同国ではティグレ人が要職を占め、政情不安は常にある。
民族構成(エチオピア 2007年国勢調査)
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オロモ人
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34.4%
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アムハラ人
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27.0%
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ソマリ人
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6.2%
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ティグレ人
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6.1%
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シダモ人
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4.0%
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グラジェ族
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2.5%
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オメト族
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2.3%
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アファル人
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1.7%
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ハディヤ人
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1.7%
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ガモ人
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1.5%
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その他
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12.6%
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