アイコン 昨日の記事について

 

 

(農と島のありんくりん)のブログ主さんの卓越した見識と秀逸な文章テクニックにはいつも感心して読ませて頂いています。

久しぶりに怒っています、激怒してますね。

こんな(星野)連中を相手するだけ無駄だとわかっていても、怒りが収まらない時ってあります。

辺野古のゲート前で「辺野古の海を守れ」だとか、高江のヘリパット建設現場に乗り込んできて「やんばるの森を守れ」とか叫んでいた連中には心底怒りを感じたもんです。

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農と島のありんくりん
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移り変わる自然、移り変わる世情の中で、真実らしきものを探求する

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今日は2本です。本記事もあります。

さて昨日、よせばいいのに、汚い言葉の決めつけはやめようと書いたら、荒れました。

なんでこんなことで、荒れるのでしょうか。呆れます。私は汚い言葉を使った議論は止めよう、論点が見えなくなって建設的ではないですよ、と書いただけにすぎません。

しかも左右両サイドに言っているのに、来るのはもっぱら左っぽい人ばかり。相手の人格棄損をしないで穏やかに議論しようと言っているのが、そんなにイヤですか。

乱暴にレッテル貼りあって唾を吐きあい、相手を愚弄して、とっくみ合いがしたいのですか。やれやれ。

当のメロン氏からはこんな返答がきました。

「ところで調べてみた所、貴方も下記のリンクの記事で「アベノセイダーズ」という不思議なネットスラングを使っているようですけど気のせいでしょうか?」

そういえは、私がブーメランになったと喜んだ書き込みもありましたね(笑い)。

メロンさん、あなたはリテラシーがなさすぎます。 というか負けまいとして、私の論旨をねじまげています。

いいですか、ネットスラングなんて星の数ほどあります。私が全部のネットスラングがダメといっていると拡大解釈しましたか。オーバーな。

そんなわけないでしょう。常識で考えなさい。

ネットスラングには、たとえば「ググる」みたいなネット用語もあって、日常生活に溶け込んでいます。

その中には、「意識高い系」なんていう、一定の集団の政治・社会傾向を多少の揶揄を含んだ調子で使ったものもあります。

あるいは、いまやまったく普通に使われて、右の人自身もまれに自称することがあるような「ネトウヨ」などという言葉もあります。

これなど元来は侮辱表現でしたが、一般化するにしたがってその色彩が薄められました。

同じ範疇で「アベノセイダーズ」もあると思っています。

なるほどこの言葉は確かにネットスラングですが、なにかというと「アベがいかん」「アベのせいだ」という一定の社会バイアスについて評した、それ自体は価値中立の用語です。

この1年間をふりかえって、野党とメディアの「アベのせいだ」というバイアスが否定できるでしょうか。

もはや個人的リンチになる気配で、FBでいいねと書いただけで、アキエ魔女は国会証人喚問ですか。

もはや魔女のアキエは人民裁判で火あぶりということで、行き過ぎもいいところで、いい加減にしなさい。

批判するのはいいと思います。批判は健全な議論の礎ですから。しかしやり過ぎるな、と私は常に思っています。

相手を貶めたり、小馬鹿にすることからなにか生まれるでしょうか。

では今回、私がメロン氏に注意した「安倍信者」という言葉について考えてみます。

これが価値中立でしょうか。まったく違いますね。気に食わない政権支持者をまるでカルト宗教の信者のように貶めています。

安倍氏支持者が「信者」なら、日本はいまでも4割前後の国民が「安倍信者」であることになります。 「信者」がいまの自民の大量議席を与えたのですか。

ならば「安倍教」とは、超大規模宗派ですな(笑い)。

私も条件が沢山ついた「安倍支持者」ですが、私のような者は多くいるはずで、そのような人たちをおしなべて「信者」呼ばわりすることは妥当ではありません。

だって、細かい吟味も分析もないまま、まるごと盲信者のように貶めていますからね。

一方、右の人たちには「特亜の工作員」といった罵倒語もあります。これもひどい言い方です。

これでは安倍政権批判派の人たちは皆、北や中国からカネをもらった職業的スリーパー・セルになってしまうからです。

現実にありえないし、国民同士の議論をこのような言い方でおかしな「外国のひもつき」という言い方をするべきではありません。

左右共にあるのは、相手を自分の頭で考えない「外部から操られた者」という認識なことです。違うと思います。

というか、違うと信じたいのです。ここまで日本人の民度は低くないと。

だから、こういう不毛な言い合いは止めて、まともにロジックと政策で勝負しろと私は呼びかけています。

貶すために貶すな。誹謗をやめて真面目に議論しろ、と。

さて、この人物だけは許しがたいのが「星野」という人物です。この男はこう書いています。

「言っちゃ悪いけど考え方がシンプルで素朴な農家のオヂサンがネット情報に溺れて賢くなったつもりで書いてるのがこのブログですからそんなに虐めなさんな。
せいぜいネット仕込みの床屋談義なんでシリアスに受け取ってカッカするだけ損しますよ」

ひさしぶりに、全身の血が逆流しました。 目の前で同じことを言われたら、唾を吐きかけてやります。

たぶん、この男のイメージする「農家のオヂサン」とは、薄汚い野良着を着て、田畑を泥だらけで這い回っている無知蒙昧で「シンプルな」肉体派というところでしょうか。

星野氏よ、「農家のオヂサン」が北の核について書いてはいけないかね?

分析したらしょせん「シンプルで素朴な床屋政談」にすぎないのかね?

その前に、そもそもこんな国際情勢を「農家のオヂサン」が分析すること自体がいけないかね?

ならば、農家は村内のことや、せいぜいが隣町だけ考えていればいいのだね?

はっきり言っておこう。

これは明確な疑う余地がない職業差別です。この男は農業は賤業だと言ったに等しい。

彼はこう言います。

「農家だから」、小馬鹿にしてもいいのさ、「農家だから」シンプルな発想しかできないに決まっている、「農家だから」ネット情報に溺れて賢くなった気になれるんだ、だから「農家だから」生ぬるくいたわってやろうよ、だってこいつら「農家だから」さぁ、というわけです。

私はかつて福島事故の風評被害の時に、いやというほどこのての言葉を反原発派から浴びたことを思い出しました。

いわく、「農家は毒を知っていてまき散らすテロリストだ」、「お前が農業をやめるのが復興の道だ」

この自称反原発派は、福島・茨城の農業者こそ放射能と戦う最前線にもかかわらず、自らは安全地帯に暮らしながら、こんなことを平気でのたまうのです。

神経を疑います。

こういう手合いに、農業がいかに季節と生き物、作物に目配りしていく「眼」を持ち、それを判断する「頭脳」を持ち、育む「手」の業と、長い目で生命とつきあう「根気」がいる、と言っても、無意味でしょう。

ここにあるのは、ただの都市生活者の驕りだけだからです。 まるで自分が街に住んでいるだけで特権階級であるかのようです。

星野氏にかかると、都市住民はスマートで賢い、地方は劣っていて「ネット情報に溺れて賢くなったつもり」の馬鹿ばかり、できるのはしょせん床屋政談くらいさ、というわけです。

こういうことを、よく文字化できますよ。あんた何様?

どす黒い思いを抱えて一生生きるのも勝手。差別意識を心に持つのも勝手。それはみずからの内で止めておけ。

しかし、それを農業者が書いているブログに投稿することはまったく違います。 よくいえるよな、こんなこと。ネットではなく、実名社会で同じことを言って下さい。

ま、いちおう私はお茶の水で出版関係に勤めてから脱サラしたんですが、そんなことはどーでもいいこと。農業一筋30年です。農業団体の創設者と責任者もつとめました。

しかしそれもどうでもいいこと。

どの職業の人もそうであるように、私はひとりの農業者として農家であることにプライドを持っています。

私をけなすことは自由ですが、農業者であるが故に、侮蔑されるいわれはありません。

ただ星野氏よ、大変に貴重なご意見ありがとう。参考になりました。

星野氏がそうかどうかは知りませんが、やんばるの森を守れとか、辺野古の海を守れなんて高邁なことを言う人たちの本心って、こんなにドス黒いエリート意識が眠っているのですね。

やんばるの森を日常的に守っているのは他ならぬ「農家のオヂサン」なのですが、守るのは自分ら意識の高い都会人だと思っているのかもしれません。

皆さん。ありがとうございました。ひさしぶりで素で怒ってしまいました。ごめんなさい。

・・・正直、心底からうんざりしています。孤独感もあります。こういう時に共に声を発してくださった方に深く感謝します。

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[ 2018年4月 3日 ]

 

 

 

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