アイコン 中国 地溝油よりましになったが偽装食用油氾濫か

 

 

中国中央テレビ(CCTV)は4月1日、中国の食用調合油生産工場を潜入取材したところ、さまざまな偽装現場を捉え報じた。

CCTVは「食用調合油が市場に出回るようになってすでに20年が経過した。当初は単一の植物油が不足するのを防ぐためだったが、現在では食用油全体における販売量が2番目に多くなっている。しかし、福建省の複数の工場に潜入して取材したところ、原料を減らして生産している現象が多く見られた」としている。

まず、2つの工場では「菜種油94%、オリーブ油6%」と表示されている調合油製品において、実際はオリーブ油が2~3%程度しか含まれていないことが発覚。オリーブ油の値段が高いために、その量を目減りさせたうえで販売しているという。

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また、比較的規模の大きい別の企業では、高級調合油と売り出している商品が、実は通常の植物油を薄めて作った安価な油だった(パッケージで高級品に見せる、知らぬが仏)。
さらに、この企業の販売責任者が「最低限、検査で問題が出ず、食べても人が死なず、地溝油(ドブ油)でないというのが基本」などと発言している様子を紹介し、「死にさえしなければどんな油でもいい」と受け取られかねない発言をしたと伝えている。

さらに、「現地農業産業化重点リーディングカンパニー」という称号を持ち、年間3億元(約50億6千万円)あまりの食用調合油を生産しているという企業では、「オリーブ・くるみ調合油」・「オリーブの香り調合油」の2商品で、米国産の大豆油が90%以上含まれていることが発覚したほか、「遺伝子組換え品不使用」としているにもかかわらず、販売担当者が「大豆は遺伝子組換え製品」と語ったことを伝え、「遺伝子組換え品不使用の調合油が、れっきとした遺伝子組換え製品だった」と断じた。
以上、

なお、地溝油は、レストラン街などから排水路へ排出された油を採取し、化学薬品で再生処理している危険な合成油で、一昨年には著名レストランでも使用していたことが発覚していた。中国では菜種油が不足し高騰していることから、こうした健康にも非常に悪い油が食用油として安価に流通している。
安全性から言ったら、表示偽装でも地溝油よりまし。中国とはまだそんなところ。

高い価格だから安全や偽装がないと信じるのは日本人くらいで、多く儲かるため高い販売価格帯でも偽装する。
なかには偽装しない業者もいるが、はたはた迷惑だろう。しかし、偽装する会社の方が圧倒的に多いという現実があり、中国国民も国産食料品について、安全だとは思っていない。こうしたことは、有毒煙を出し続けさせる治世者の問題であり、圧倒的権力者である治世者が、取締りをしなければ、いくら国産品を愛用しようと述べても安心して食べられない。それどころか煙と同じく健康を害してしまう。

遺伝子組み換え種子の本場米国では、大豆はほぼ遺伝子組み換えというのが常識。米国でも唯一食用小麦は、遺伝子組み換え小麦の種子による生産物を流通させること、販売することを禁じている。しかし、飼料用の小麦が大量に生産されており、高く売れる食用として流通させ摘発されたりもしている。摘発されるのは氷山の一角だろう。

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[ 2018年4月 3日 ]

 

 

 

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