アイコン 山路敬介氏寄稿 かくれた基地推進派~翁長知事は早期辞任の決断をしろ その2

 

 

沖縄市長選こそ勝利したものの、与那原町長選挙はオール沖縄に苦杯を強いられている。

与那原町長選挙は公明党が自主投票を公表した時から保守陣営の勝ちは厳しいと推測されていたから、ある程度は想定内だった。与那原町長選挙の結果は知事選にはさほど影響はない。問題は保守陣営の候補者が未だに決まらないことである。

先日、4月20日(金)那覇市おもろ町にある県立沖縄博物館の県民ギャラリーにおいて喜納昌吉さんの活動50周年を記念して(ムーブメントの軌跡展)「地球こそが人類の聖地である」を友達に誘われて観に行ってきた。

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喜納さん御本人とも久しぶりにお会いしましたが、相変わらず神がかっていた。

喜納さんは「翁長さんの膵臓は大丈夫だよ、死なないよ、辺野古工事撤回もしないよ」ときっぱりと断言していた。

喜納さんの意見なのか、神様からのご神託なのか、喜納さん御本人の翁長知事との特殊なチャンネルから入手しての意見なのかは定かではない。

3年前の知事選の前、翁長知事は喜納さんにこう言ったそうだ、「辺野古基地は反対しないで作らせるより、反対しながら作らせるほうが、なんでも有利に事が運べる」。

もう一つ気になることがあった。今回の喜納さんの「ムーブメントの軌跡展」にシーバホールディングスの安里繁信氏からの祝いの胡蝶蘭の鉢が玄関に目立つように飾られていたことである。

3年前、喜納さんは辺野古移設中止を掲げて翁長さんと知事選を戦っている。
結果は約8000票くらいだったが、秋の知事選に色気を見せている安里繁信陣営に喜納さんがギターを片手に応援に駆けつけることもありそうである。

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きょうも(農と島のありんくりん)・・・・その1と合わせて読んでみてください。

山路敬介氏寄稿 かくれた基地推進派~翁長知事は早期辞任の決断をしろ その1
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/post-e66c.html

(農と島のありんくりん)
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/

移り変わる自然、移り変わる世情の中で、真実らしきものを探求する

山路敬介氏寄稿 かくれた基地推進派~翁長知事は早期辞任の決断をしろ その2

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山路氏寄稿の2回目です。

 

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承前

■革新陣営は翁長氏を骨までしゃぶりつくそうとしている

むごい事に病身の知事の体にムチ打たせ、最悪でも任期を努め上げさせるところまでは革新側も知事・保守側と最大公約数的に一致します。

しかし、革新側(共産・社大・社民・オール沖縄会議)のその目的は「県民投票」をやりたい知事側とは違っていて、7月末にも予定されている辺野古への土砂搬入の前に無理にでも知事に捻じ込んで「撤回」をさせる腹です。

知事の病気で、そのチャンスは「むしろ近くなった」と捉えているようでもあります。

一方の自民党としては知事選候補者の決定を前倒しして行いたい意向であり、様々な紆余曲折を経ながら9月の統一地方選と同時に知事選を当てて来るだろう、との観測があります。

自陣にタマはあるのですが、戦う「相手が誰なのか」マトを絞れない中で、なるべく先送りしたほうが良いとの意見もあるようです。

その上で、「県民投票をやりたい知事」と書きましたが、革新系の大きな部分は知事を全然信用していなく、「知事は県民投票を実行しないだろう(あるいは、それを辺野古阻止には結びつかないようにやるだろう)」、「小事の許可権限を元にした訴訟の乱発は、知事の目くらまし」と、正確に知事の本心を見抜いています。

■革新陣営は辺野古移転阻止が現実に可能だとは考えていない

はっきり言って革新系は知事を利用して骨までしゃぶりつくそうとしているのであって、知事は知事で「県民主体の住民投票を」という(県民投票派にあっても、金秀だけが同意)、上げたハードルを今だに下げていず、意図的に住民投票に踏み出せないようにしているかのように見えます。

ここにも対決の構図がはっきりとあるし、知事に騙されるつもりもリーダーシップを握らせるつもりもない革新系(特に「オール沖縄会議」と共産党)と保守系の対立が結果的には知事への求心力を削いでいるのが現状です。

しかしながら(こういう事をいうと、一生懸命に純真な気持ちから辺野古反対の運動に汗を流している皆さんには申し訳ないですが)、その革新系にしてからが「会議」以外の頭の方はよもや「辺野古を阻止出来る」とはゆめ考えていません。

本当の目的は、反対運動を通じて自らの政治的立場を拡大させる目的だったり、自派の(広義の)利権の拡大のために行政の深部にくい込む事を企図した「反対運動」であるにすぎません。

ムーブメントを起こして「反原発」や「反安倍」に動員運動を繋げる事、「運動支援」から生じる選挙活動的な副次的効果が目的なのであって、辺野古移設を阻止出来るかどうかはもはや主眼ではなさそうです。

「デモ」や「反対運動」などに対する一般人が感じる嫌悪感は本土並にあると思いますが、それでも沖縄というのは特殊な環境下にあります。

運動家上がりのデマゴ-グが大学の学長にまで上りつめたり出来るようなラインが確立されてあり(この人は、つい先日死にましたが)、新報のへっぽこ記者でも左派色が強く詭弁が得意であれば容易に大学教授にもなれるのです。

皇太子殿下に火炎瓶を投げつけたりする輩でも、名護市議に選出される馬鹿げた心情性もあり、革新思想に透徹しておらずとも、損得勘定と口がだけが達者な人間ほどお手軽に左にハマる傾向と、そのほうがむしろ出世の近道であるような構造もあるのです。

そうした意味では全く無駄に見える「基地反対運動」の類も、その手の人たちが目指す到達点によっては応分の価値があると言っても良いかと思います。

                                                                                               (続く)

[ 2018年4月23日 ]
 

 

 

 

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