アイコン 五洋建設 3月決算 増収増益 大型海外工事受注

 

 

国内マリコン最大手の同社は東南アジアでの受注を再び積極化させているようだ。国内市場は、いつまでもアベノミクスの公共工事の垂れ流し政策を続けられるわけではなく、都心の再開発事業もいずれ一巡する。ほとんどのゼネコンが国内で儲かることから、海外を軽視しているが、切り替えなければ、再び滓のようなドバイの漬物の捨石にされてしまうことになる。日本経済にはトランプ変数も横たわっている。

 

同社は今期(平成30年度)について、日本経済は各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くものとみられる。しかし、海外経済の不確実性などによる影響に留意する必要がある。

海外経済は、米国の景気は着実に回復が続いており、世界経済全体としては緩やかに回復を続けるものと期待されるが、通商問題等の政策動向、金融資本市場の変動、地政学リスク等、世界経済に影響を与える不確実性に引き続き留意が必要な状況である。

国内建設市場は、平成30年度の公共投資は、補正予算の効果もあって底堅く推移していくことが見込まれる。

当社グループの海外の主要市場であるシンガポール、香港などの東南アジアでは、世界経済の不確実性による各国の景気への影響が懸念されるが、社会資本整備を中心とした公共投資は、引き続き堅調に推移するものと予想されるとしている。

 

同社の当期の海外工事受注は、住友商事経由でバングラデシュのマタバリ火力発電所 港湾・敷地造成工事、シンガポール政府からのテコン島A・C地区干拓地造成工事およびチュアスターミナル第二期埋立工事などを受注している。

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受注状況 2018年3月期 単体
単体/百万円
受注額
前期比
土木官庁
120,452
6.2%
土木民間
46,336
-37.4%
国内
166,788
-11.0%
海外土木
298,401
455.0%
↑土木計
465,189
92.9%
建築官庁
15,646
-66.0%
建築民間
184,897
42.0%
国内
200,543
13.8%
海外建築
2,184
-95.3%
↑建築計
202,727
-9.0%
国内官庁
136,098
-14.6%
国内民間
231,233
13.2%
海外工事
300,585
199.9%
工事受注計
667,916
44.0%
不動産
654
-69.1%
受注合計
668,570
43.5%
当期売上高
 
売上高
前期比
国内土木
171,953
20.2%
国内建築
136,432
-6.5%
海外工事
190,056
6.5%
不動産
722
-82.3%
合計
499,163
5.9%
繰越残=受注残 18/3期末
単体/百万円
受注額
前期比
土木官庁
149,709
-3.4%
土木民間
61,367
0.3%
 国内
211,076
-2.4%
海外土木
355,633
119.9%
↑土木計
566,709
49.9%
建築官庁
61,642
-6.2%
建築民間
182,194
59.8%
国内
243,836
35.7%
海外建築
64,710
-56.7%
↑建築計
308,546
-6.3%
国内官庁
211,351
-4.3%
国内民間
243,561
39.0%
海外工事
420,343
35.1%
工事受注計
875,255
23.8%
受注残合計
875,255
23.8%

 

連結/百万円
売上高 
営業利益
←率
経常利益
株主利益
15/3
426,237
12,293
2.9%
11,393
6,183
16/3
491,564
20,617
4.2%
19,408
7,805
17/3
500,336
24,274
4.9%
23,709
15,271
18/3
526,902
27,617
5.2%
25,683
17,826
18期/17期比
5.3%
13.8%
 
8.3%
16.7%
19/3期予想
570,000
28,500
5.0%
27,500
18,000
19予想/18実
8.2%
3.2%
 
7.1%
1.0%

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[ 2018年5月11日 ]

 

 

 

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