アイコン トヨタ 中国市場に今秋EV投入 広汽のGS4ベースのSUV「ix4」

 

 

トヨタは、中国のパートナーである広州汽車集団(GAC)の技術を活用して、中国の電気自動車(EV)市場に参入する。
来年発効する中国の新規制によると、自動車メーカーは2019年までに年販売台数の10%をEVなど新エネルギー車とすることが義務付けられる。

販売できなかった場合は、ペナルティとして販売できなかった分だけ、EVメーカーに対して、科せられた代金を支払うことになる。
すでに米カルフォニア州で実施されているが、同州だけでもテスラは数百億円、トヨタなどから受領し、同社の主力財源の一つになっている。

今回のトヨタの措置は、同規制=罰則金支払いをにらんだ動き。
トヨタは今年末までに「ix4」の販売を開始する計画。
「ix4」は、GACの「伝祺(トランプチ)GS4」をベースにした電池式コンパクトSUVで、2年かけて開発した。
トヨタではなくGACのロゴを付け、トヨタの販売網で扱う。

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トヨタが中国パートナーの技術を活用した車を売るというのは数年前であれば考えられなかったが、中国政府の規制強化の動きを背景に、トヨタ側で今回の計画への支持が勢い付いたという。

IHSマークイットのアジア太平洋担当チーフ、ジェームズ・チャオ氏は「EVの厳格なクウォータをどう達成するかという、すべての自動車メーカーが中国で直面する課題への独創的な解決策だ」と述べた。
以上、ロイター参照
広州汽車集団はホンダとも組み、ホンダの主力締結先。

トヨタのEV参入後手後手失敗は、2つの原因がある。
1つは、政治に利用された水素エネルギー車のFCV開発にある。
当初の販売価格は1億円超(ラン本ぎー煮の特別者が購入できる価格)、リースされ、政府主導でリースされ、福岡県庁にも導入されていた。そのリース費用さえ超高額、政府が補助していた。政権は最近まで20東京五輪はFCVでとはしゃいでいたが、今、何の話しも出てこなくなった。
FCVは、トヨタとホンダが参入した。
そのため、トヨタとホンダは、EV開発にともに大きく出遅れ、今に至っている。
なお、ホンダは2019年から自社開発のEVを中国市場に始めて投入する。

もう一つは、トヨタの場合、現在の豊田社長になり、EVは充電施設と充電時間の問題があり、当時販売好調だった2代目のプリウス=ハイブリッドに集中するとした。しかし、いつまでもいつまでもハイブリッドに依存し続け、カルフォルニア州でも中国でもハイブリッド車はグリーンカーに認定してももらえず、EV開発が大幅に遅れたことにある。それは自らがそうした方針を打ち出し続けた豊田社長の責任にある。
EVは自動車会社の都合ではなく、政治により強制導入させられているが、豊田社長にそうした事態は東日本大震災のように想定外だったようだ。

中国では、タクシー会社向けに簡単電池交換式EVが、電池交換会社主導で開発され販売されている。交換時間はガソリン車より短い3分もかからないそうだ。急成長の勢いだという。
以前、イスラエルの会社が、ファンドから巨額を調達し欧州各地で一挙に同様な電池交換施設を立ち上げたが、時代が早すぎ、EVそのものの台数も限られ、陽の目を見ず倒産した。

中国のすごさは、電池交換会社が、簡単に電池が着脱できるEVを車両メーカーに造らせてしまうことだろうか。ビジネスモデル自体はそのイスラエル企業を模したものだろうが・・・。
車両用二次電池の性能も飛躍的に改善されてきている。また、新たなる二次電池候補も日本発で上がっているものの、日本の研究機関には、今やそうした研究人材要員は、政府の大学予算大幅カットが続き、少なく、開発に膨大な時間を要し、海外に先を越されてしまっている。
京大iPs研究所の研究員のほとんどが非正規職、いたたまれないがそれが今の政権の日本の現実だ。

中国でもSUVが爆発的に売れており、広汽開発のiX4はトヨタが売ればそれなり売れるだろう。
トヨタでは20年には自社開発EVを中国市場に投入する予定。

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[ 2018年5月18日 ]

 

 

 

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