アイコン 旧南日本造船のマーレ(株)(大分)/特別清算申請

 

 

旧南日本造船(株)のマーレ(株)(大分県臼杵市下ノ江1179-3、代表清算人:安部茂弁護士)は7月24日、申請処理を小野裕佳弁護士(電話097-537-1133)ほかに一任して、大分地方裁判所へ特別清算を申請した。

負債額は約60億円。

同社は昭和49年3月、造船業者(株)臼杵鉄工所(臼杵市)が鹿児島県串木野市(現・いちき串木野市)に所在する(株)串木野造船所の営業権買収を目的に、南日本造船(株)の商号で設立した造船会社。

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その後、造船の田中産業(株)(大分市)のグループ会社となったものの、田中産業グループが、昭和62年1月、負債額約200億円を抱え和議申請。平成2年4月に三井造船(株)(現、三井E&Sホールディングス)および大阪商船三井船舶(株)(現、商船三井)から出資を得て立て直しされていた。

同社は、自動車運搬船、石油タンカー、ばら積み貨物船、コンテナ船などの造船し、平成20年には3工場体制まで拡張し、平成21年3月期には約275億円の売上高を計上していた。

しかし、リーマン・ショックで船舶需要は急減、円高もあり、韓国勢に残った市場もタボハゼのように食われ、経営不振に陥っていた。

主要株主の三井造船の再建策の一環で今年4月に会社分割、南日本造船の現業部門を今治造船傘下の新笠戸ドック(山口県下松市)に譲渡した。旧南日本造船は負債を抱え、社名をマーレ(株)に変更し、その後、解散を決議していた。

南日本造船は、(新) 南日本造船となり、新笠戸ドックの傘下企業として造船業を継続している。

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[ 2018年7月25日 ]

 

 

 

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