アイコン 大惨事となった多摩市火災 施工:安藤ハザマ データセンター新築工事現場

 

 

死者5人、負傷者40人以上(有毒ガスを吸い込み重傷者も多い)と大惨事となった多摩市のデータセンター建設現場火災。
火災は26日午後2時ころ発生、地下3階部分の1500平方メートルを焼失。現場には、完成も近く、約300人の施工者が入っていた。
火災原因は、地下3階部分で、鉄骨をバーナーで切断中に火花が周囲の可燃物に引火し、燃え広がったという。近くには断熱用の発砲ウレタンが大量にあったとの報道もなされている。

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今回の火災は、ミスが重なって発生している。
1、今時、現場で鉄骨をバーナーで切断させていたこと。
こん日では、鉄骨工事会社が工場で鉄骨図面どおりにカットして現場搬入し、組み立てるだけになっている。ただし、現場での溶接による接合やバーナーによるカットなど禁止されているわけではない。
(躯体工事はほとんど完成しており、設計変更が行われた可能性もある)

2、切断場所近くに決して置いてあってはならぬ引火性の強い断熱用ウレタンなどがあったこと。
バーナー切断箇所に現場監督が消火器持参で待機・監視・監督していなかったこと。

3、安藤ハザマも含め、建設業全体が好景気で大忙し状態、現場管理人数が少なかった可能性もある。

当物件は
三井不動産が100%出資した特別目的会社(SPC)の南多摩特定目的会社が開発していた「(仮称)多摩テクノロジービルディング計画」。
建築面積は、5,361平方メートル
建物は、地上3階、地下4階建
延床面積は、約1万7,500平方メートル
用途は、大部分がデータセンター、一部事務所の計画。
施工会社は、安藤ハザマ
2016年10月着工、
2018年10月末竣工予定。

以上、
発砲ウレタンは燃えやすく、有毒ガスを発生させることから、建築材料としては不燃性断熱材が求められる。
しかし、日本の場合は、産業界最優先であり、不燃性断熱材が発泡ウレタン製の価格とほとんど変わらなくなるまで導入しない、強制的に導入も図らせない。発泡ウレタン価格と同様となる不燃性断熱材は現実不可能に近い。建築価格が上昇することから、施主が不燃性断熱材指定するかどうかだ。

火災の際、表面だけ燃え広がり有毒ガスを発生させる塩ビシート材がその代表格。
フラッシュドア(マンション等の内装ドア)に用いる塩ビシート貼り合板は、長い時間をかけ、産業界の開発を待ち、今ではパルプ系印刷シート貼りにほとんど置き換わった。

さらに、バーナーの持ち込みも問題だろう。
 

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[ 2018年7月27日 ]

 

 

 

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