富士通 半導体製造部門を台湾企業に売却・撤退
富士通は29日、台湾のファウンドリー(半導体受託製造)大手、UMC(聯華電子)に、グループの半導体生産部門である三重富士通セミコンダクター(MIFS、横浜市)の株式84.1%を約576億円で売却した。
以上、報道参照
世の中は、半導体メーカーの好業績に沸いているが、実態は汎用性のあるDRAMやNANDなど大容量化した最新半導体メーカーに限られる。日本の半導体や家電メーカーの立つ瀬は今やなくなっている。
ハゲタカに怯えたサラリーマン経営者たちが、目先の利益に目がくらみ、開発部門を削減し続けた結果であろうか。
聖域なき削減を続ける日本政府による学術研究予算削減政策がそうであるから、その結果が出ているだけかもしれない。
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以前は、大学の研究者がファジーだの超伝導など研究開発すれば、家電や電子製品メーカーが挙って、大学近辺に研究所を設け、その実用化を目指したものだが、今やそうした動きは影も形もない。あるとすれば、分野が異なるiPs細胞分野だけだろうか。
二次電池にしても、期待されるメーカー主導の全固体電池でもなかなか開発できないでいる。もたもたしていれば、中国や米国・ドイツなどが巨額な研究開発資金を投資会社から取得し、各分野から専門要員を引っこ抜き、日本より先に実用化に漕ぎ着けることだろう。
日本の技術開発力は日本国自身が総崩れさせている。グローバル化と称して無防備の日本に本場の米国ハゲタカを日本に導入させ、今でも政権に巣食う竹中平蔵の罪悪か。
富士通決算推移
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決算期
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16/3期
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17/3期
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18/3期
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会計方式
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IFRS基準
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売上高
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4,739,294
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4,509,694
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4,098,379
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営業利益
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120,612
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128,861
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182,489
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経常利益
|
131,822
|
135,147
|
242,488
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当期利益
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86,763
|
88,489
|
169,340
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総資産
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3,226,303
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3,191,498
|
3,121,522
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自己資本
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782,782
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881,292
|
1,087,797
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資本金
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324,625
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324,625
|
324,625
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有利子負債
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532,549
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485,092
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401,889
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自己資本率
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24.3%
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27.6%
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34.8%
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・原田時代の日本マクドナルドの決算のようだ。
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[ 2018年7月30日 ]