アイコン 【中国】今年上半期の経済圏構想「一帯一路」への直接投資 前年同期比▲15%減少

 

 

中国共産党機関紙の人民網は30日、中国商務部のデータによると、中国が進める現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の沿線55ヶ国に対する中国企業の今年上半期(1~6月)の直接投資は、前年同期比は▲15%減少し、76億8千万ドル(約8526億円)だったと報じた。
対外投資全体に占める割合は12.3%で、主な投資国はシンガポール、ラオス、マレーシア、ベトナム、パキスタン、インドネシア、タイ、カンボジアだった。
 
中国企業が、同期間に「一帯一路」沿線61ヶ国で、新たに契約した対外請負工事の件数は1922件。契約額は前年同期比▲33.1%減の477億9千万ドル(約5兆3060億円)で、全体に占める割合は44.8%だった。
完成営業額は、前年同期比17.8%増の389億5000万ドル(約4兆3243億円)で、全体に占める割合は53.5%だった。
 
仏RFIの中国語版サイトは、「一帯一路をめぐっては、世界中で困難に直面していると疑いの目が向けられている」とした上で、「中国商務部が最近発表したデータは、一帯一路ブームに陰りが見られることを別の面から証明するものだ」と伝えた。
報道によると、英紙フィナンシャル・タイムズは今月、「一帯一路」関連プロジェクトをめぐり「沿線国では、市民の反対や労働政策への抗議、施工延期、国の安全への懸念など多くのトラブルが発生している」とし、「一帯一路は、世界中で困難に直面している」などと報じた。
 
これに対し、中国外交部の報道官は「偏った見方であり、事実に合わない無責任な言論だ」などと反発していた。
以上、
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一帯一路戦略を関係国に対する経済支配から進める中国習近平路線、それも強硬に。しかし、米国から仕掛けられた貿易戦争に直面し、長老たちが、動き出したようだ。夏開催される当研修会のスローガンに習近平の名が消えているという。
駅前のスローガンこそ、冒頭に習近平の名を冠しているが、会場に至る道路沿いのスローガンから、習近平の名が消えたという。
こうしたことは今までにはなく、前回の当大会では任期も取っ払い威勢のよかった習近平だが、ここにきて、米中貿易戦争が現実化し、経済に打撃を受けること必至、習近平の執政と捉え長老や江沢民派が勢いを回復させてきているという。
習近平は、本来、経済と内政は首相の李克強が受け持つ分野であるが、自らの派閥人材(劉鶴)に担当させており、こうしたことも反感を呼んでいるようだ。
 
重鎮の子の太子党・習近平、
前国家主席の胡錦濤と同じ中国共産主義青年団(共青団)一派、李克強。
上海派の江沢民一派
軍長老
など中国共産党にも大きな派閥があり、権力抗争を続けている。
 
習近平は、腐敗撲滅キャンペーンを旗印に江沢民一派を中央政府・地方政府・軍部から一掃したものの根絶するには至らず、隙あらば巻き返しを狙う派も多い。
 
そうしたことを踏まえ習近平は、腐敗撲滅で辣腕を振るった王岐山を、中央政治局常務委を退任したにもかかわらず、国家副主席として重用し、目を光らさせ続けている。
 
こうした一連の習国家主席の人事配置は、各勢力の思惑も配慮され決定している政治局常務委だけに、業務領域や権力をないがしろにするものになっている。
 
経済が好調ならば問題にならないだろうが、経済が下降した場合、反発の動きが高じる可能性が高い。しかし、習国家主席はこうした反勢力に対して、すでに配置している人材を通して、力により弾圧・粛清を加える可能性もある。
 
ただ、習にしても、王岐山にしても、タタけば埃の出る人物たちであり、いつまでその埃を封じ込められるかが鍵となる。
 

 

第19期中央政治局常務委員 メジャー7
・太子党の王岐山(前常務委員)が国家副主席になりNO2に、これまでのメジャヘー7の権威が損なわれている。習主席は、江沢民一派はほぼ一掃したものの、現在は、李克強の団派との戦いとなっている。団派は胡錦濤ら長老たちが蠢いている。
 
役務
備考
習近平
国家主席
太子党
党総書記
党中央軍事委員会主席
国家軍事委員会主席
中央国家安全委員会(zh)主席
李克強
国務院総理
共青団「団派」
中央国家安全委員会(zh)副主席
栗戦書
全人代常務委員長
共青団「団派」・習派色も
中央国家安全委員会(zh)副主席
汪洋
全国政治協商会議主席
共青団「団派」
王滬寧
党中央書記処常務書記
現在は習派・知恵袋
趙楽際
党中央規律検査委員会書記
共青団色
韓正
国務院常務副総理
共青団、習派色
 
 
人民日報(子分・環球時報)は中国共産党の機関紙であり、習近平を直接は当然タタかないものの、その政策なりを間接的にタタくことがある。
 
太子党の習近平は、前国家主席の胡錦濤から、その座を禅譲されたものの、胡錦濤が完全に政界から外れたことにより、習は、王岐山を使い、団派の中でも胡錦濤に近い人物たちさえも腐敗摘発に動かせ、失脚させてきた。
こうした動きに、習が経済失政などで隙を作れば、団派の長老たちが動き出し、習近平の野望は費えると見られる。
 
その野望を不平不満の人材たちにも押し付け、フル回転させることで不満を解消させ、南シナ海埋め立て(軍部統一に利用)や一帯一路戦略を政治・軍部・民間を連動させ、習路線を確立させている。

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[ 2018年8月 1日 ]

 

 

 

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