アイコン 福ビル+天神コア再開発一体ビル 高さ96メートルに/天神ビッグバン

 

 

福岡市のド真ん中の明治通り天神交差点の東南角地一帯で、西日本鉄道(西鉄)が進める福岡ビル、天神コア、天神ビブレの一体的な再開発の概要が3日明らかにされた。

地権者が協議中の天神ビブレを除く、西鉄所有の福ビルと天神コアを1棟のビルに建て替える。
国家戦略特区で認められた建物の高さ制限緩和を活用し、既存の50~55メートルの高さを約96メートルの一棟建てとし、天神地区で最も高いビルにする。

建物は、地上19階、地下4階を計画。
延床面積は、約10万平方メートル、これは現行の当該2棟の延床面積合計の50%増になる。
用途は、商業施設・オフィス・ホテルも入る複合型にする。

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福ビル、天神コア、天神ビブレがある「福ビル街区」は、福岡市が掲げる市中心部の再開発構想「天神ビッグバン」の中核地。
再開発ビルは天神の「新しい顔」として注目されるビルとなる。
建物の高さや容積率緩和など、天神ビッグバンで福岡市が設けているビル建て替え促進策の期限である2024年までの完成を目指す。

<天神ビブレ>地権者協議中
元ニチイが入居したこともある天神ビブレ、天神コアと連結され、コアとともに若者ファッションのメッカとなっている。
天神ビブレは地権者の協議が続いており、まとまれば福ビル、天神コア部分の計画と一体的な機能を持つよう再開発する方針。

福ビル街区を含む天神地区は、航空法に基づき建物の高さ制限があり、既存ビルは、高さ60~70メートル以下に抑えられていた。
魔法の国家戦略特区の特例で2017年9月に緩和され、福ビル街区は高さ上限が94~100メートルとなっている。
最大可能な高さの上限は115メートル、容積率は1400%までとなっている。

現在の福ビルは、高さ55メートルで地上11階、地下3階、延床面積約4万3千平方メートル。
天神コアは、高さ50メートルで地上8階、地下3階、延床面積約2万4千平方メートル。

<西鉄は大名小跡地再開発も>
西鉄は、反対側(西側)の大名小学校跡地でも積水ハウスら計12社で、リッツ・カールトンを核とする複合施設での再開発計画が、福岡市から優先交渉権を得ている。
国家戦略特区によって一帯の建物の高さ制限が緩和され、外資系の高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」が入る24階建(110メートル)の高層ビルを核とした複合施設が2022年12月ごろに誕生かる予定。

福岡市の天神ビッグバン構想は、戦後の闇市など整理がつかなかった明治通り一帯を、当時GHQ福岡に勤務していた勝野氏や地主の企業らが、昭和27年ころから30年代半ばまでに整備した天神明治通りの建物群、すでに老朽化し、建て替え時期に来ていたものの、航空法による高さ制限のため容積率が限られ、なかなか再開発に動かなかった所有者の地場大手企業(福岡地所・西日本シティ銀行・西鉄など)であった。

そこで、今回は、国家戦略特区の魔法により、福岡市は高さ制限を大幅に緩和させ、建築コストを早期に回収できる容積率の大幅拡大を可能にした。そのため、当時建築された建物群が一斉に、天神ビッグバンに乗り、再開発されているもの。
以上、西日本新聞など参照

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[ 2018年8月 4日 ]

 

 

 

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