アイコン 岐阜・豚コレラ 海外から進入か 過去のDNAになし

 

 

農水省は、岐阜市の養豚場で豚コレラの発生が確認された問題で、農研機構がウイルスのDNA配列を分析したところ、国内では過去に確認されたことがないタイプであることがわかり、ウイルスが海外から侵入した可能性が高いとみて、感染経路の特定を急いでいる。
岐阜市の養豚場では、今月3日から7日にかけて相次いでブタ80頭あまりが死に、国内では平成4年以降、確認されていなかった豚コレラに感染していたことがわった。

豚コレラは、国内では26年間発生が確認されていなかったが、アジアの各地やロシアなどの養豚場で広く発生していて、農水省は、ウイルスが持ち込まれないよう、海外に行った際には畜産関連の施設に立ち寄ったり家畜などに接触したりしないことを呼びかけている。

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先日は岐阜市内で死んだイノシシの死体からも豚コレラで死んだ疑いがあり、詳しく調べている。
11日までに、死んで移動させ処理された10頭を除き、80頭の死んだ豚や殺処分した豚の計690頭あまりを埋め、当該養豚場の防疫体制を終えている。
ただ、当初死んだ10頭あまりを肥料製造会社に持ち込んだり、死亡豚が急増していた5日に、健康な豚を屠殺場に持ち込み、食肉として流通させたり、多くの問題を残した。
(豚コレラウイルスは感染豚だったとしても人が食べても伝染しない)
今のところ、ほかの養豚場への伝染は確認されていない。

日本は今回の発生で、豚コレラ汚染国になり、一定期間、日本は豚肉を輸出できない。

感染源は、なかなかわからないだろう。
養豚場への外国人の立ち入りや海外から帰国者も一定期間、養豚場への出入りを禁じるしかない。
海外から輸入された餌なども疑われないのだろうか。

ウイルスは数ヶ月間にわたり豚肉や加工肉中で生存することができ、非加熱汚染厨房も媒介になる可能性があるという。ただ、加熱処理で死滅。生ハムでは一定期間、生き残る。

2016年の日本の豚肉市場供給は、国産52%、米国産16%、EU産18%、カナダ産9%、メキシコ産4%、その他2%となっている。
ロシアやアジア諸国は、豚コレラの汚染国が多く、輸出できないことから、日本は輸入していない。
海外から、特にアジアからの旅行者が増加し続ける日本、外国人労働者が増え続ける日本、こうしたリスクは比例して高まるばかりだろう。

<豚コレラ汚染国分布図>
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2014年上半期:赤は流行中、紫は複数箇所発生、橙は発生中、グリーン2色は発生なし

 

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[ 2018年9月14日 ]

 

 

 

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