アイコン 岐阜市で豚コレラウイルス感染確認 610頭殺処分 防疫体制強化

 

 

岐阜県は9日、岐阜市内にある養豚場で今月3日、1頭が死んでいるのが見つかり、その後、約80頭が死に、県が国の機関に依頼して詳しい検査を行った結果、豚コレラウイルスが検出されたと発表した。
これを受けて岐阜県は、死んでいた豚を含めてこの養豚場で飼育している610頭を殺処分する。
豚コレラは、人のコレラとは全く違う病気で、豚やイノシシがかかり、人に感染することはない。

豚コレラは、高い致死率が特徴で、感染した豚は、下痢や高い熱などの症状が出て、多くの場合、数日のうちに死ぬ。

県や農水省は、発生した農場周辺の道路などの交通を制限し、消毒ポイントを設置するなどして通過する車両や人などに消毒を行う。
このほか、発生した農場から半径3キロ以内の豚や豚の餌など、飼育に関連する物資の移動を禁止するほか、半径10キロ以内では豚の出荷などを制限する。

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感染の拡大を防ぐ措置が終わって28日経過後と、半径10キロ以内でウイルスの調査を行い、農場などから豚コレラのウイルスが見つからなければ、飼育や出荷を再開することができる。

県によると、ワクチンが普及し、国内で豚コレラの感染が確認されたのは、1992年12月の熊本県での発生が最後だったという。

<アフリカ豚コレラとは別のウイルス>
一方、8月、アジアで初めて中国で感染が確認され、国内でも警戒を強めている「アフリカ豚コレラ」は、症状が似ているもののウイルスの形が違う別の伝染病で、今回はこの「アフリカ豚コレラ」ではないことを確認しているという。

中国のアフリカ豚コレラ感染は、8月以降、遼寧、河南、江蘇各省などで9件発生している。
アフリカ豚コレラはロシアや東欧で流行していたが、これまで中国では確認されていなかった。
中国農業農村部によると、「8月28日時点で、中国以外の11ヶ国でもアフリカ豚コレラ3235件の発生が報告されている。周辺国でも感染が広がっており、中国に入って来るリスクは高い」としている。

中国は、米中貿易戦争で、米国産豚肉の輸入に対して報復関税をかけており、中国での市場価格が高騰することが懸念される。

外国人労働者の受け入れ急拡大は、ヒトや農畜産動物への感染ウイルスを持ち込む可能性が応分して高くなる。養鶏業者や畜産業者は日ごろから防疫体制の強化が必要。

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[ 2018年9月10日 ]

 

 

 

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