震度7の北海道胆振東部地震 建物被害全壊32棟 これまでの状況 余震推移
6日に発生した震度7の北海道胆振東部地震、北海道庁による10日午後9時現在の建物被害のまとめでは、
全壊が、厚真町で19棟、安平町で7棟、むかわ町で6棟の計32棟。
半壊は、むかわ町で14棟、安平町で4棟の計18棟。
一部損壊は、三笠市で4棟、安平町で3棟、由仁町で2棟、室蘭市で1棟の計10棟。
このほか、北広島市では少なくとも40棟が被害を受け、札幌市でも液状化などで多くの建物に被害が出て、まだ被害状況を調査中でもある。
亡くなった人は41人(うち大規模山崩れの厚真町は36人)。
10日現在の避難生活者は1989人。
まだ、水源地が地震で破壊されたための断水や送電線断線などで停電も続いている地区も多い。
電力は、ブラックアウトで発電を停止した被害を受けていない発電所が7日午後から順次稼動しだし、被害した多くの変電・配電機器の応急措置も取られ、本北通電もあり、10日現在、安定的に供給できる電力量は346万キロワットに達しているという。
現状体制346万kW、北電315万kW(発電準備中含む)、本北通電60万kW、企業の自家発電50万kW(新日鉄10万、日本製紙8万、王子製紙、JXTG4万など)。
しかし、製造企業なども生産を再開させており、総需要電力量のピークは385万kWとされ、北海道民に対して節電を呼びかけている。(本来、総需要電力見込みの10%以上の空が必要)
上記の北電数値に含まれない震源地に近く発電をストップさせている北電最大の火力発電所の苫東厚真発電所(165万kW)は、発電機器の調査段階にあり、再開は、早くて1週間後、被害状況しだいでは数ヶ月後になるという。
(当発電所には発電機が70万kW、60万kW、35万キロワットの3機あり、被害が少ない分から稼動させるものと見られる)。
鉄道は、線路に被害を受けた路線以外は復旧している。
スーパーなどでの買い物もほぼ平常に戻りつつある。
節電のため、鉄道は間引き運転、ネオンも消し、コンビニやスーパーなどでも灯りを減らし、家庭も節電に努めている。
まだ、余震も続いており、その対策も必要で安心できる状況にはない。
9月5日以降のM3.0以上の地震の発生状況(全国)
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2018年
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震源地
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地震規模
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9月11日04時58分
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胆振地方中東部
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M4.5
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9月11日04時27分
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福島県沖
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M4.0
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9月10日23時58分
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千葉県南東沖
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M4.8
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9月10日05時51分
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胆振地方中東部
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M3.7
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9月 9日22時55分
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胆振地方中東部
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M5.0
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9月 8日18時21分
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胆振地方中東部
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M4.2
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9月 8日01時28分
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胆振地方中東部
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M4.0
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9月 7日22時43分
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胆振地方中東部
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M4.5
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9月 7日17時12分
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胆振地方中東部
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M3.5
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9月 7日13時25分
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胆振地方中東部
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M4.6
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9月 7日04時37分
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胆振地方中東部
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M4.1
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9月 7日03時47分
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胆振地方中東部
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M3.7
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9月 6日23時43分
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胆振地方中東部
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M4.1
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9月 6日22時35分
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胆振地方中東部
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M4.0
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9月 6日16時53分
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胆振地方中東部
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M4.4
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9月 6日14時39分
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胆振地方中東部
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M4.3
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9月 6日06時32分
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胆振地方中東部
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M3.9
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9月 6日06時11分
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胆振地方中東部
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M5.4
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9月 6日06時04分
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胆振地方中東部
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M4.4
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9月 6日05時13分
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胆振地方中東部
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M3.3
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9月 6日04時10分
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胆振地方中東部
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M4.7
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9月 6日03時32分
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胆振地方中東部
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M4.6
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9月 6日03時08分
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胆振地方中東部
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M6.7
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9月 5日10時26分
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根室半島南東沖
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M4.4
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9月 5日05時11分
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茨城県沖
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M5.6
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