アイコン 韓国・イスラエルから戦闘機用レーダー購入 KF-X開発用か

 

 

中国鳳凰網は10月24日、韓国がイスラエルからレーダーを購入するかもしれないと伝えた。
記事は、「イスラエルのエアロスペース・インダストリーズ(IAI)の子会社であるエルタ・システムズ(ELTA Systems)が、5500万ドル(約61億円)の契約を獲得した。先進的な戦闘機に搭載するELM―2032火器管制レーダーの販売契約」と伝えた。

取引先は韓国だといい、主に韓国が国産と自称するTA-50A(ロッキードマーチンが技術供与)訓練機及び攻撃機に搭載される見通しという。

エルタ・システムズによると、レーダーにはSARモードにおける高解像マッピング、飛行機の検出、追尾と画像形成などの動作モードがある。

記事は、「初めてではなく2回目の購入契約であり、レーダーに対する顧客の高い満足度を反映している」と伝えている。

IAIの副総裁兼主席執行官のYoav Turgeman氏は、「ELM―2032火器管制レーダーは、一種の多機能レーダーであり、1つの製品で多くの任務をこなせる」と紹介している。

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さらに、「我々はこの契約を獲得できたことを喜んでおり、顧客がELTAのレーダーが同類のレーダーの中でも優秀だと認めてくれていることに感謝したい」と語ったという。

記事は、韓国とイスラエルの軍事協力は、特に注目に値すると指摘。「今回の協力の焦点は火器管制レーダーで、韓国は小型レーダー技術を獲得して将来的に国産したいはず。長期的に見て、韓国とイスラエルの軍事協力はさらに広範囲に及ぶだろう」と結んでいる。
以上、レコードチャイナ参照

韓国は次世代戦闘機KF-Xをインドネシアの出資の下、開発中だが、米国が戦闘システムの核心4技術+その統合システムを供与しなかったため、また、欧州も売却を拒み、国産化するしかなくなっている。
しかし、核心技術開発は韓国にとって異次元の世界、そこで目をつけたのが、イスラエルと見られる。イスラエルに対しては、トランプ政権は何をしようと認めることから、その間隙を狙ったものと見られる。

ELM―2032火器管制レーダーのレーダー方式は、パルスドップラー・レーダー、送信機としては進行波管(TWT)が採用されている。多彩な動作モードを備え、空対空用途では、捜索間測距(RWS)、単一目標追尾(STT)、二重目標追尾(DTT)、捜索中追尾、空戦(ACM)など、空対地ではグランド・マッピングおよび高解像マッピング、空対地距離測定などがある。なお、機内データ・バスとしては、NATOの新標準規格であるMIL-STD-1553Bに対応している。

韓国は、このレーダーシステムを解析し、KF-X用に進化させ国産化するものと見られる。
現在、韓国がTA-50A用にELM―2032を搭載する必要はまったくない(ロッキード・マーチンと共同提出した米国の次期戦闘訓練用の機種選定に敗れた。南北は融和ムード。米国からの最新兵器購入は対米貿易黒字問題から仕方ないこと)。

韓国が潜水艦やT-50戦闘機などを販売し、KF-Xを共同開発しているインドネシアは親中政権、ロシアからSu35購入も決定している。そうした国に米国の戦闘システムの最新核心技術の戦闘機が行くことになり、米国が核心技術を供与しない最大の原因となっている。

韓国ではT-50訓練機をアクロバット飛行隊が採用しており、以前、アクロバットチームは中国空軍のレセプションに参加予定であったが、米国が参加を、中国への技術情報流出を恐れ、拒絶させた経緯がある。ライセンス生産の国産機であるものの、肝心の核心技術のすべては米国製であるためだった。

当初2020年完成予定だったKF-Xは、現在、2025年に完成、2030年に実戦配備する計画で開発中。統合システム開発に遅れに遅れ膨大な開発費用がかかったF-35の戦闘システムを導入する計画だったことから、韓国がいくら優秀だとしても、見掛け倒しならば別だが、実戦に耐えうる国産化は100%無理だろう。
イスラエルのこうしたレーダーを購入し、F-22やF-35のシステムと同等のシステムに自国でさらに進化させ、システム全体を完成させることは至難の技、到底無理だろう。
ただ、すべて米国から購入する日本と違い、そうした開発技術そのものが韓国に蓄積され、ほかの韓国産最新兵器に多用されることは間違いない。それはそれで日本にとって脅威となる。こわっ。

核心技術とは、F-35等の第5世代戦闘機用のアクティブフェーズドアレイレーダー、電子光学追跡装備、赤外線捜索追跡装置、電波妨害装置の核心4技術とその統合システムをいう。

↓KF-X
KF-Xプロモーションビデオでは、米国ビデオゲームの盗作疑惑から、当初のビデオから大幅に変更されている。一事が万事。
機体開発素材は東レが韓国に大規模進出しており、提供するものと見られる。

KF-X
 

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[ 2018年10月26日 ]

 

 

 

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