築地1万匹の小池ネズミ 移転しない場外市場へ大移動か
築地市場の解体により、市場内の住民となっているネズミたちが、押し寄せるのを心配する声が周辺の飲食店から上がっている。
行政が駆除を進めているが、総数の把握は難しく、効果は薄いとみる専門家もいる。
市場内にいるネズミの正確な数は分かっていないが、長年ネズミの生態を研究してきた「ねずみ駆除協議会」の矢部会長は、広さやエサとなる食材の豊富さから「場内には1万匹近くいるのでは」と話している。
特に脅威になるのはドブネズミで、汚れた場所を歩き回るため感染症を媒介したり、かじった食材で食中毒が広まったりする危険があるという。
東京都は、対策に、今年度、約3500万円を投じ、A4サイズの粘着シート4万枚や殺そ剤などを使って市場内のネズミの駆除を進めてきている。
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担当者は9月末までに計約1800匹を駆除したと説明。
「見掛けていた場所でいなくなり、手応えを感じている」と自信を見せている。
しかし、矢部会長は「全体数からみればあまり意味がないのでは。閉鎖に伴い、移転しない場外市場にネズミが真っ先に押し寄せる恐れがある」と話しているという。
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[ 2018年10月 5日 ]