8月の家計消費支出&世帯家計収入 家賃と自動車大幅上昇 変更影響か
総務省が発表した個人消費の動向を示す「家計調査」によると、1人暮らしを除く世帯の今年8月の消費支出は、29万2,481円で、前年同月比2.8%上回り、2ヶ月連続で増加した。
今年から調査方法を変更し、補正しているという。
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8月の家計消費支出
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2018年
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実質
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消費支出計
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2.8
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食料
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-1.5
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住居
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6.4
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家賃
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水道光熱
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-1.8
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家具・家事
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2.1
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服・靴
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2.6
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保健医療
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7.1
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交通・通信
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15.1
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自動車関係
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教育
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25.0
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補修教育費
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教養娯楽
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-4.1
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その他
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1.1
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住居除く計
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1.8
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中分類では、自動車購入の貢献度数が1.56ポイントと最大となっている。自動車の燃料費ならば理解できるが、購入となっている。教育費もまた大幅に上昇している。
調査方法を変更し、補正しているとされるが、この二つの項目だけを見ても所得高額世帯の比重を高めたものと見られる。
想定されることは、高級車の購入者は、家賃も高いところに住み、子供の教育および衣料・医療保健費などにもお金をかけることから、それが補正するどころか直接反映したものと見られる。
ただ、ここに来て、大きく上昇した原因は不明、補正外しではあるまい?。
ならば、一番、家計消費に+影響したという自動車購入を見てみよう。
8月の乗用車販売台数全体では4.0%増加し、家計支出を確かに増加させている。しかし、中身を見ると2000cc以上の外車含む乗用車と軽自動車の販売が伸び、2000cc以下の小型乗用車の販売台数が落ち込んでいる。
どう見ても変更により、2000cc以上の車両の影響が当消費支出に大きく出ているとしか思われない。2000cc以上の高級外車の販売台数も6.2%伸びている。国産高級車レクサスも前年比21.3%増の3,019台販売している。
8月の国内乗用車販売台数
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2018年
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2000cc超
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2000cc未満
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軽自動車
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合計台数
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8月販売台数
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110,031
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90,324
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101,985
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302,340
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前年台数
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101,290
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94,879
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94,653
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290,822
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前年比
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8.6%
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-4.8%
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7.7%
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4.0%
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うち外車
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20,211
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1,056
|
5
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21,272
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前年比
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6.2%
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-41.4%
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-16.7%
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2.1%
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<勤労者世帯の実収入>
勤労者世帯の実収入(二人以上の世帯)については、1世帯当たり510,437円、前年同月比で実質3.6%の増加、名目5.2%の増加となった。
8月収支内訳 2人以上世帯
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2018年
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金額
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実質
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実収入
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510,437
|
-0.6
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世帯主収入
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366,393
|
-0.7
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定期収入
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350,803
|
-0.8
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配偶者収入
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69,662
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12.3
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他世帯員収入
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12,588
|
-13.6
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非消費支出
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87,802
|
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可処分所得
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422,636
|
-0.9
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税等引き後
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消費支出
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319,939
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4.5
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平均消費性向
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75.7
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[ 2018年10月 5日 ]