中国の産業スパイ 米宇宙企業情盗 逮捕
米司法省は10日、米国の航空宇宙企業数社から企業秘密を盗んだ疑いで中国国家安全省のスパイが逮捕されたと明らかにした。
逮捕されたのはYanjun Xuと名乗る人物で、GEアビエーションなどを含む複数の航空宇宙企業から情報を盗んだ疑いが持たれている。この人物は4月にベルギーで拘束され、9日に米国に身柄が引き渡された。
以上、ロイター
中国系アメリカ人も含め中国人たちは、スパイして祖国・中国に情報を渡すのが愛国主義と勘違いさせられている。
成功した華僑が、出身地に学校などをプレゼントしていたこととは根本から異なるが、根は一緒だろう。
オバマ時代、習主席が訪米した時、中国人たちの数千人規模の集会を開催、それにはアメリカ全土から、熱狂的な留学生から学者、移住者、在米実業家まで集まり、立ち見が多く発生するほど盛況であったという。
特に留学生や学者・研究者たちは組織され、スパイするのが当然だとされている。その核になっているのが、世界中・日本・全米各地にある「孔子学院」が大きな役割を果たしているとされる。FBIが「孔子学院」をスパイの巣窟として捜査したこともある。
スパイには、一定以上の成果物は、帰国すれば、中国政府の息がかかった中国企業が高額報酬や研究施設を提供するとされ、スパイたちの受け入れも制度化されている。
中国系は大学や研究施設、アメリカの産業の隅々まで浸透しており、スパイとして働けば、米国は、ほとんどの最先端技術情報が持ち出されてしまう可能性がある。
そのため、FBIなどは疑わして中国系の学者などをリスト化し、監視しているという。空港ではこうした中国人の研究者たちがよく捕まったりしている。
米国の中国人の研究者たちは「愛国」の大義に、高額報酬を保証され、スパイするのは当然のことだろう。多くの白人の研究者たちでさえ、情報をお金で売っている。
また別途、専門のスパイたちは、米国の中国人外の研究者たちからも軍需産業、宇宙開発研究機関などの技術者たちから情報を買い、本国に送っているという。
最近は、欧米政府の規制強化で、欧米の最先端企業の買収が難しくなり、さらにスパイたちの活躍の場が広がっているものと見られる。
研究者たちの買収も盛んで、中国は2008年から千人計画を有し、最先端の研究者たちや企業の開発者たちをリクルートして高額招聘、これまでに8千人以上を集めたとされている。
半導体では、サムスン電子やSKハイニックスから、多くの人材が中国へ流出しているという。
以前は、韓国勢から、核心技術を社員や元社員を介し、東芝が盗まれ、新日鉄が盗まれていた。研究開発には膨大な時間と費用がかかり、それをスパイすれば、いとも簡単にその成果物を取得することができる。韓国も中国の経済発展も似たようなものだ。