アイコン 九州寄港クルーズ船客▲21.2%減 航空機客は増加 クルーズ客月別推移

 

 

九州運輸局が6日発表した8月の九州の外国人入国者数の確定値(通常入国者数+船舶観光上陸者数(クルーズ船))は、▲6.9%減の44万2,037人となり、単月で前年を下回るのは2013年8月以来の5年ぶり。
8月のクルーズ船舶観光上陸者数は▲21.2%減の16万2,445人となった。一方、クルーズ船を除く航空機などによる8月の九州への入国者数は、4.0%増の27万9,592人と増加基調を維持した。
単月では2017年6月から15ヶ月連続で40万人を超えた。

ここ数年、押し上げ要因となっていた中国発のクルーズ船の寄港減少が昨年8月は98隻から今年の8月は19隻減少し79隻にとどまったことが響いた。
8月としては、韓国、台湾、香港からの客数は過去最高だった。

9月の速報値(通常入国者数のみ)は、台風21号で関西国際空港が一時閉鎖した影響で一部の旅客が九州に流れたとみられ、12.5%増の286,514人、
1月から9月(速報値=9月のクルーズ船客除く)までの累計数は6.3%増の3,726,770人となっている。

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中国政府の一帯一路戦略の下、東南アジア、南太平洋諸国、インド洋の島々の国々を借金漬けの漬物にし、そこへクルーズ船で大量の観光客を送り込んでいる。その観光戦略から、九州に来ていたクルーズ船数も減っているものと見られる。
九州運輸局の今後の期待感は裏切られる可能性がある。

中国からは、今後、米中貿易戦争による中国経済の動向や元と円の為替(現行、共にドルに対して「為替安」に動いている)の動向も左右するだろう。
韓国からは、政治に嫌気した若い人たち中心にやって来ており、政治的な両国間の軋轢も以前からあり、今回の韓国最高裁判決に対する反日・嫌韓の影響は大きくは左右しないだろう。

 

九州への外国人客数/九州運輸局
 
観光客数
前年比
備考
2010年
1,001,088
67.4%
リーマンシヨックの反動
2011年
726,459
-27.4%
東日本震災
2012年
1,150,103
58.3%
震災の反動
2013年
1,257,558
9.3%
アベノミクス観光政策
2014年
1,675,231
33.2%
アベノミクス観光政策
2015年
2,832,384
69.1%
アベノミクス観光政策
2016年
3,721,122
31.4%
アベノミクス観光政策
2017年
4,941,468
32.8%
アベノミクス観光政策

 

九州 クルーズ船外国人客数/九州運輸局(沖縄除く)
 
2016年
2017年
2018年
 
客数
前年比
客数
前年比
客数
前年比
1月
65,910
7467.2%
104,772
59.0%
128,712
22.8%
2月
59,117
341.5%
107,705
82.2%
124,862
15.9%
3月
79,729
1156.4%
105,009
31.7%
88,744
-15.5%
4月
92,356
166.3%
119,352
29.2%
106,016
-11.2%
5月
143,775
231.3%
117,197
-18.5%
110,792
-5.5%
6月
137,410
61.6%
166,046
20.8%
134,855
-18.8%
7月
188,383
48.9%
172,536
-8.4%
171,550
-0.6%
8月
168,751
26.5%
206,018
22.1%
162,445
-21.2%
9月
128,314
14.3%
159,921
24.6%
 
 
10月
125,267
19.5%
170,860
36.4%
 
 
11月
118,866
67.9%
131,947
11.0%
 
 
12月
103,768
86.3%
124,412
19.9%
1~8月累計
合計
1,411,646
79.3%
1,685,775
19.4%
1,027,976
-7.5%

 

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[ 2018年11月 7日 ]

 

 

 

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