1~9月 韓国の輸出 過去最高記録 ロウソク民心隊大喜び 実態と今後
韓国の産業通商資源部によると、韓国の今年1~9月の累計輸出実績が過去最高を記録した。累計総輸出額が前年同期比4.7%増の4,503億3,000万ドルとなり、過去最高を記録した。
1~9月 韓国の輸出過去最高/億ドル
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2018年
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輸出高
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前年比
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シェア
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半導体
|
956
|
38.1%
|
21.2%
|
一般機械
|
395
|
9.1%
|
8.8%
|
石油化学
|
377
|
12.4%
|
8.4%
|
石油製品
|
344
|
34.1%
|
7.6%
|
有望8品目
|
589
|
2桁増
|
13.1%
|
自動車
|
292
|
-8.0%
|
6.5%
|
鉄鋼
|
261
|
-2.6%
|
5.8%
|
船舶
|
145
|
-59.2%
|
3.2%
|
無線通信機
|
131
|
-19.4%
|
2.9%
|
家電
|
54
|
-21.1%
|
1.2%
|
その他
|
959
|
|
21.2%
|
合計
|
4,503
|
4.7%
|
100.0%
|
・有望8品はバイオ薬品や先端素材など
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輸出増加は、
半導体は、汎用品は韓国勢の独壇場、来年は中国勢本格稼動予定
一般機械は、来年は原価上昇、コスパ剥離か
石油化学は、原油価格の上昇の影響を受けただけ、汎用製品は中国勢と競う
石油製品は、原油価格の上昇の影響を受けただけ、汎用製品は中国勢と競う
が増加に大きく貢献した。
輸出減少は、
自動車は、米・中で不人気、コスパ剥離、来年はさらに原価上昇
鉄鋼は、米輸出FTA3割減再契約影響
船舶は、受注増だが売上高にはなお時間、ダンピング受注の可能性あり。
無線通信機は、スマホ売れず
家電は、市場規模の大きい普及品は中国勢に軍配
などはマイナスとなった。
地域別では、
1~9月 韓国の輸出先
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/億ドル
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前年比
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シェア
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中国
|
1,219
|
19.9%
|
27.1%
|
ASEAN
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735
|
3.2%
|
16.3%
|
米国
|
525
|
0.5%
|
11.7%
|
その他
|
2,021
|
|
44.9%
|
合計
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4,503
|
4.7%
|
100.0%
|
中国が前年比大きく伸ばしているのは、米制裁前の米国企業の駆け込み発注、中国の一時的な生産拡大の影響と見られる。
ASEANへの輸出は、韓国の東南アジア進出工場向けの輸出も多く含まれる。
楽観的な見方
1、韓国勢の半導体の優位性
韓国勢の汎用型半導体の優位性は変わらず、EVや完全自動運転者向け、AI、IOT、ロボットなどの市場拡大による需要が、韓国勢の業績を拡大し続ける。
2、半導体や通信機器会社に対する米制裁は韓国勢に有利
「中国製造2025」は、米国が輸出制限に向かっており、すでにマイクロンの特許を侵害したとして中国福建省晋華集成電路(JHICC)に対して輸出入制裁、同社の半導体新工場の本格生産開始はできない可能性が高いとされ、韓国勢の優位性は数年後まで続く。
3、中国勢の米リスクは韓国勢に有利
米トランプ政権の中国への基幹半導体の輸出禁止は、アップルなど米企業がすべて中国で生産しておりできないが、個別制裁では影響を受け、韓国勢に有利。
4、今後船舶の大量竣工で造船業界大復活へ
造船は、コンテナ船がコスト削減から大手海運会社は巨大船にシフトしており、また、米シェールガスなどLNGの需要は大きく、船舶が竣工すれば大きく業績が改善されると見られる。
悲観的見方
1、世界経済のリスク
世界経済が低迷すれば、米中貿易戦争により、中国経済が低迷すれば輸出が縮小し、その煽りを受けASEAN経済も低迷し、輸出が経済を牽引する韓国に大きな影響を与える。
2、自動車と造船のリスク
世界経済低迷では、人気のない韓国の自動車は売れず、受注好調な造船業も船舶の引取りが先送りになる可能性がある。前回は納品を急げば大きく値引きされていた。韓国造船業界は意外と杜撰な受注方式のようだ。
3、「中国製造2025」による韓国企業のリスク
総額10兆円超ともされる国家政策の「中国製造2025」の設備投資、第一段階であるディスプレイ、半導体などが2019年から本格生産が開始され、数量や価格でその影響を受ける。現在10%台の半導体の自給率を25年までに70%まで引き上げる計画であり、達成されれば、韓国勢への影響は必至。
中国は半導体の技術者や設計者をサムスン電子やSKハイニックスなどから大量にヘッドハンティング(=生産技術泥棒)している。
4、中国による半導体の独禁法違反確定と今後の制裁の行方
中国が独禁法により、半導体につき韓サムスン・韓SK、米マイクロンの3社を、抱き合わせ販売していたとして反独占の制裁を課す動き、最大8000億円の制裁の可能性が指摘されている。
5、政治的なリスク
昨年12月韓国の文大統領は、中国へ制裁解除の土下座国賓訪問を行ったが、ほとんど何の成果も得られなかった。韓国製品は半導体を除きコスパで成立しているが、文政権は原価コストを大幅に引き上げる労働経済政策を採り、競争力あるコスパが完全剥離し、今後、韓国からの輸出は減り続ける。
文在寅氏は人権派弁護士上がりの政治家、従北政治を司り、北朝鮮外交しか取り柄がなく、韓国企業は生き残るため東南アジアへの工場移転をさらに加速させている。経済に対する政治能力0大統領。
↓バルチック海運指数 5年チャート
↓SOX半導体指数 6ヶ月チャート
↓ 韓国勢の自動車販売推移
韓国自動車5社の販売台数 /万台
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世界
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中国
|
米国
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台数
|
前年比
|
台数
|
前年比
|
台数
|
前年比
|
2015年
|
901
|
0.7%
|
167
|
-4.9%
|
138
|
6.2%
|
2016年
|
889
|
-1.3%
|
179
|
6.7%
|
142
|
2.5%
|
2017年
|
819
|
-6.9%
|
114
|
-36.1%
|
127
|
-10.4%
|
2018年1~10月
|
675
|
0.6%
|
90
|
10.2%
|
105
|
-1.5%
|
・世界販売台数には、ルノーサムスンの日産ローグの米輸出車が含まれる。
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・中国は現代・起亜の中国工場出荷ベースの販売台数、輸出車含まず
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・米国は現代・起亜の販売台数、ほかは米国で販売していない。
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[ 2018年11月25日 ]