アイコン 追報:「ダイサン」の太洋産業(株)(東京)/民事再生廃止・破産へ

 

 

「ダイサン」ブランドの魚類加工卸販売業者で、7月9日負債額約50億円を抱え東京地方裁判所へ民事再生法の適用申請、7月12日再生手続開始決定を受けていた太洋産業(株)(東京都中央区築地6-16-1、本店登記:岩手県大船渡市大船渡町字野々田5-1、代表:松岡章)は11月13日、再生手続廃止決定を受け、保全命令を受けた。保全管理人には鶴巻暁弁護士(電話03-5577-8236)が選任された。破産へ移行する。

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 同社は、以前は300億円以上売上高を計上していた魚類加工卸販売業者だが、東日本大震災、不漁、仕入れ価格高騰、消費不況などから売上高が数十億円台まで大幅に減少するとともに赤字経営が続き、民事再生で再建を図ろうとしたものの、スポンサーが決まらず、今回の事態に至った。

 

太洋産業(株)(東京・岩手)/民事再生申請  負債額約50億円

同社は昭和19年10月設立の「タイサン」ブランドの水産物加工会社。イクラ・タラコ・秋刀魚・生鮭・鮭フレークなど水産加工会社。バブル期には500億円以上の売上高を計上していたが、バブル崩壊後のデフレ経済、東日本大震災では工場も被災、平成24年3月機の売上高は70億円台まで減少していた。最近の漁獲不振、原料価格の上昇、消費不況なども重なり、採算性を悪化させ、赤字経営が続いていた。

今回の民事再生申請ではスポンサー企業に支援を求めるとしている。ただ、スポンサー企業はまだ明らかにされていない。

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[ 2018年11月13日 ]

 

 

 

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