トヨタグループの19年2%増の販売計画台数と18年の見込み
トヨタグループは今年の販売台数見込みと来年の販売台数計画を発表した。それによると今年の販売台数見込みは前年比2.0%増の1055万台、19年は前年比2.0%増の1076万台を計画している。
トヨタの生産は、国内を増加させ海外は据え置く計画、ダイハツは今年からトヨタ向けの生産も加わり、特に海外生産は今年57%増57万台、合計でも20%増の152万台と大きく増加させている。19年も海外では6%増の57万台と増加させる。(トヨタはダイハツのように低コストで車輌を造れなくなっており、小型車を生産委託している)
ただ、中国は市場が7月からマイナス、9月からは2桁マイナスと米中貿易戦争、経済低迷で鈍化する中、トヨタは一人勝ちの様相で増加させており、来年も続くか課題もある。
中国では、政府が2019年からEVなど環境車販売を販売総台数の10%のノルマをかけ、未達成には金銭的ペナルティを支払うことになる。環境車・EV元年になる。
トヨタは政府主導のFCV開発とHVに固執しすぎてEV開発が遅れ、本格販売開始は20年からとなる。それまでは、プリウスなどのPHV車の販売と提携先の広州汽車からEVの提供を受け、トヨタとして販売する計画だ。
ただ、トヨタとしては、世界最大の中国市場をシェア拡大で攻略する計画のようで、強気の営業政策を続けるものと見られる.
ちなみに、ライバルのGMもVWも中国市場で400万台以上販売している(トヨタは150万台にとどまる)。これは、市場の販売拡大期に尖閣問題が発生し、乗り遅れるどころかマイナスから再出発していることによるもの。
ブラジルでは、サトウキビ原料のエタノールを燃料としたHVを生産開始することから、今後期待される。
2019年のトヨタGの世界販売台数計画
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||||||||
|
トヨタ
|
ダイハツ
|
日野
|
合計
|
||||
|
万台
|
前比
|
万台
|
前比
|
万台
|
前比
|
万台
|
前比
|
世界販売
|
968
|
2.0%
|
87
|
2.0%
|
21
|
5.0%
|
1,076
|
2.0%
|
国内
|
157
|
0.0%
|
67
|
3.0%
|
7
|
0.0%
|
231
|
1.0%
|
海外
|
811
|
2.0%
|
20
|
0.0%
|
14
|
8.0%
|
845
|
2.0%
|
2019年のトヨタGの世界生産計画
|
||||||||
|
トヨタ
|
ダイハツ
|
日野
|
合計
|
||||
|
万台
|
前比
|
万台
|
前比
|
万台
|
前比
|
万台
|
前比
|
世界販売
|
909
|
2.0%
|
156
|
3.0%
|
210
|
100.0%
|
1,086
|
2.0%
|
国内
|
337
|
7.0%
|
99
|
1.0%
|
150
|
-6.0%
|
451
|
5.0%
|
海外
|
572
|
-1.0%
|
57
|
6.0%
|
60
|
20.0%
|
635
|
0.0%
|
2018年のトヨタGの世界販売台数見込み
|
||||||||
|
トヨタ
|
ダイハツ
|
日野
|
合計
|
||||
|
万台
|
前比
|
万台
|
前比
|
万台
|
前比
|
万台
|
前比
|
世界販売
|
950
|
1.0%
|
85
|
4.0%
|
20
|
8.0%
|
1,055
|
2.0%
|
国内
|
157
|
-4.0%
|
65
|
3.0%
|
7
|
3.0%
|
229
|
-2.0%
|
海外
|
793
|
2.0%
|
20
|
7.0%
|
13
|
11.0%
|
826
|
3.0%
|