アイコン ZOZO 下方修正で大幅安 再起できるのか 大幅な営業利益率減

 

 

ZOZO(ゾゾ)の株価が1日、反落した。前日に平成31年3月期の業績を下方修正し、会社設立以来初の最終減益に転落すると発表したことで売り注文が殺到した。
終値は前日比103円安の2090円。一時は1971円まで急落した。
 前沢友作社長は1月31日夜、ツイッターを更新し、「必ず挽回します」と宣言。だが、投資家の心には響かなかった。

同社を取り巻く環境はそれほど安泰してものではない。
芸能人をはべらせ、宇宙旅行に興じシャンペーンを飲み、銭を直接広告代わりに使用している間に、世の中は日々、変わっている。
前回は、運送費問題で客離れを生じさせたが、その後は挽回どころか急成長させてきた。その背景には、衣料品メーカーの百貨店や専門店での売上高が減少、その落ち込みをネット販売に注力するようになったことによるもの。
ZOZOには、そうした有力ブランドメーカーがより多く加盟し、同社はより多くの売上高を計上することができるようになった。
しかし、同社の出店料は他社のネットモール販売サイトより高いとされ、すでにネット販売界の百貨店に陥っているとも言える。

先般、同社は、御託を付け、割引セールを開始したが、割引を嫌う有力メーカーのワールドやミキハウスなどが販売中止、撤退するなど不穏な動きも生じている。

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今のところ、ZOZOの優位性は変わらないだろうが、プレミアムアウトレット店の実店舗のような大資本が、ネット販売を仕掛けた場合、同社の優位性は瞬く間に崩れることになる。
当然、大資本はアマゾンが発足当初そうであったように、販売手数料価格も下げ、大広告キャンペーンを打ち続け、顧客に周知させれば、同社への影響は計り知れないものになろう。
また、同社は、対抗して宣伝すればするほど利益を落とし、投資家からも見放されることになる。

アマゾンのように事業領域で他社を圧倒し、自ら事業領域を拡大していかない限り、競争にさらされ続け、事業が侵食され続け、最期は淘汰されることになる。ネット衣料品業界も多様化が進んでいる。

ビジネスには常に真摯に向き合い、満足すれば終わり、何事も謙虚さが必要だ。
それができなければ会社を早々に売ってしまうことが正解だろう。
奢れる者は久しからず、祇園精舎の鐘の声・・・
イーロンマスクの言動は、いつも夢物語が多く、ほら吹きのようだが、それをビジネスですべて実現させているところにスーパースター性があり、いつでも注目される存在、その違いが理解できるのだろうか。
成り上がりは矢沢の親分で十分だ。

 

ZOZO 第3四半期と3月決算予想
連結/百万円
売上高
営業利益
←率
経常利益
当期利益
18/3期Q3
70,915
23,551
33.2%
23,600
16,285
19/3期Q3
89,774
20,630
23.0%
20,685
13,665
19Q3/18Q3比
26.6%
-12.4%
 
-12.4%
-16.1%
19/3期予想
118,000
26,500
22.5%
26,500
17,800
19予/18期比
19.9%
-18.9%
 
-19.1%
-11.7%
18/3期
98,432
32,689
33.2%
32,740
20,156
17/3期
76,393
26,284
34.4%
26,442
17,035
16/3期
54,422
17,756
32.6%
17,883
11,988

 

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[ 2019年2月 2日 ]

 

 

 

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