アイコン ぺんてる現経営陣50%超確保 コクヨ強引殺法通用せず

Posted:[ 2019年12月14日 ]



事の発端は、ぺんてるの御曹司が社長復帰への大政奉還を現経営陣に求めたものの、経営陣が拒否したことに問題が始まる。ところが、この御曹司が断られ、親からの承継株を何と投資ファンドに売り払った。
これに対し、非上場企業の株主たち(元従業員や取引先+直系外の創業家一族)の創業家直系の息子に対する不信感が増幅されてしまった。
株主たちの不信感は、コクヨが敵対的買収を表明したことで増幅されてしまった。元々、コクヨが創業家直系から購入を、一時的にファンドに買い取らせたのではなどと噂され、コクヨへの不信感へ繋がった。

ぺんてるを巡る最大手コクヨと、業界2位のプラスによる争奪戦で、ぺんてるは13日、現経営陣を支持する株数が全体の50%を超えたと発表した。
プラスはぺんてる経営陣からの要請を受け、「ホワイトナイト」としてコクヨに対抗した。

現経営陣側を支援するプラスが約30%の株式買い付けに成功し、従業員持ち株会などと合わせ、過半数を確保した。コクヨによる敵対的買収は失敗に終わった。



ぺんてるとプラスは13日、「コクヨが主張してきたぺんてる子会社化のもくろみが阻止され、ぺんてるの自主独立の経営を継続することが確保された」との声明を発表した。
ぺんてるは、これまでコクヨと進めてきた業務提携に向けた協議を中止すると同時に発表した。

コクヨの敵対的買収に、プラスは、ぺんてるに友好的な第三者「ホワイトナイト」として対抗し、10日を期限に1株あたり3500円で買い付けを進めていた。約300人の株主のうち、約200人がプラス側の買い付けに応じたという。
一方、37%の株を持ちながら、根回しもせず、1株買収額を4200円まで引き上げたにもかかわらず、ぺんてるの株主たちは現経営陣を支持した。
以上、
コクヨは情けない。ぺんてるは上場企業でもあるまいし、非上場企業に対し強引なTOBを仕掛けたものの敗退、所有株は塩漬けでも腐れるばかりの漬物になってしまった。
コクヨは37%を取得したとき、現経営陣は取締役の承認が必要な株所有の移行を認めていた。コクヨは持分子会社として数年放置すればよかったものの、37%も保有していることから、調子に乗り、一機に連結子会社化にしようと目論見、根回しもせず、敵対的買収に入り、現経営陣が激怒し、今回の結末を迎えた。
過去、コクヨと量販店の設備工事で関係したことが何回もあったが、その当時も下請けだと見て偉そうに振舞っていたことを思い出してしまう。
コクヨの世界戦略において、大事な一戦であったが、強気一辺倒の現経営陣により、その芽を潰してしまった。

 


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