アイコン 「あおもり藍」の抗菌作用がインフルエンザ対策に 弘前大

Posted:[ 2020年1月 9日 ]



弘前大は8日、高い抗菌性が認められ、宇宙飛行士の船内服にも使用された「あおもり藍」に、A型インフルエンザウイルスの増殖を防ぐ効果が実証されたとして、共同で研究した東北医科薬科大(仙台市)らと共に特許を出願したと発表した。
担当者は「食材にも使用されており安全性が確保されている」と強調。マスクなどの製品化を検討している。
実証実験をした中根明夫弘前大名誉教授(微生物学)らは、藍の葉から抗菌性を多く含む方法で抽出したエキスを使用。
A型インフルエンザウイルスとエキスを混ぜて感染させた細胞と、A型ウイルスのみを感染させた細胞を培養して比較し、その成果を立証した。

日本では、タデアイというタデ科の植物から藍が作られている。藍染めは、古くから行われていたと思われるが、近世になって木綿が広がったことに伴って、全国で盛んにタデアイが栽培され、染められるようになった。江戸時代には、阿波の国(現在の徳島県)が最大の生産地であった。



藍の葉は、古来より薬用植物として解熱、解毒や抗炎症薬等に用いられており、江戸時代には蜘蛛や蛇などの毒を持つ生き物に咬まれた傷の治療に用いられていた記録が残っている。
近年の研究では抗ガン作用を持つトリプタンスリンや抗菌活性を持つケンペロールなどの複数の生理活性物質が藍から単離されており、また藍の葉にはフラボノール配糖体が豊富に含まれることから、コレステロールを低減させる効果についても研究されている。
徳島県では、葉・茎を粉末にした藍粉を食品(菓子・パンや麺類)やハーブティに入れる利用法も開発されており、文化庁により日本遺産に認定されている。

インド藍はマメ科、コマツナギ属であり、日本の藍とは異なる。
琉球藍もキツネノマゴ科であり異なる。
「青は藍より出て藍より青し」のように、染料から再び薬用で脚光を不ビル時代に入ったようだ。
弘前大と徳島大とが薬効開発競争すれば・・・。
弘前大には東北医科薬科大があり、徳島大には鳴門市の大塚製薬があることだし・・・。


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