アイコン 米国での韓国勢の台頭 自動車 日本勢の衰退は全分野に及んでいる

Posted:[ 2020年1月17日 ]



韓国の自動車が欧米で各賞を受賞し続けている。かつて日本勢がそうであったように。
日本勢の衰退は、米国からの攻撃よるところが大きい。その攻撃は、貿易摩擦面と自滅にあろうか。
トヨタは、プリウスで何も問題がなかったものの、議会の公聴会まで引っ張り出されて1000億円で手をうった。理不尽だったろうが、理不尽な世界が米国の外資に対する対応でもある。出る釘を打ってきた米国の歴史はどこにでも向けられている。
トヨタは、それから立ち直ったが、売れ過ぎたら米自動車業界や業界から巨額のロビー資金を受け取っている政治家から叩かれる対象でもある。

ホンダは、タカタ製エアバックのリコールにつき、当局に楯突いたことから、米国民からパッシングを受け、その後、まったくパァッとしない。F-1だけで現を抜かす経営陣が一番情けない。アキュラシリーズも中途半端この上ない。

日産は、一応、西欧人のゴーン問題、日産と日本の司法制度に噛み付いた欧米大手紙の反日産・日本の司法制度に対する連日の批判キャンペーン報道に打ちのめされ、世界中で売れずにいる。
ホンダも日産も売れないことからCMも減り、さらに売れない状態に至っている。



一方、韓国の現代グループは
BMW、Audi、ランボルギーニ、ジャガーなどからデザイナーや技術陣を引っこ抜き、ここにきてその成果が全面開花してきている。

○2019年の北米カーオブザイヤーは現代ジェネシスの『G70』が受賞、同SUVオブザイヤーも現代『コナ』/『コナEV』が獲得。

○2020年の北米カーオブザイヤーはシボレー・コルベットが受賞し、同SUVオブザイヤーは起亜の大型スポーツタイプ多目的車(SUV)「テルライド」が選出された。
カーオブザイヤーに残った3車には、現代のソナタとトヨタのスープラも残っていた。

○現代自動車の大型SUV車「パリセード」=2019年世界3大デザインアワードでレッド・ドット・デザイン賞を受賞
○現代車の高級セダンの新型ソナタが「2019IDEAデザイン賞」で、「ファイナリスト(Finalist)」受賞。
○IIHS(米道路安全保険協会)によるトップセイフティピックプラス(TSP+)」には、30車が選定され、現代が7車、起亜が5車選定されている。日本勢ではトヨタが5車、日産が0車、ホンダが2車、スバルが6車、マツダが1車入った。残りはドイツ勢がほとんどだった。

これも欧州のBMWなどから責任者を引っこ抜き、デザイン・技術・安全性能などを強化し、各賞を受賞することで販売を増加させるという経営陣の戦略と見られる。

現代の高級ブランド「ジュネサス」を最初から率いてきたのは、ランボルギーニのブランドとデザインのディレクターであったマンフレッド・フィッツジェラルド氏だったが、G80の発表を前に、12月退任した。

ただ、現代車も起亜車も世界で見れば、中国不振が続きマイナス、しかし、米国やドイツなどでは販売がプラスとなっている。(米国では大型車が好調で利益率も押し上げている)

こうした技術・性能やデザインが評価され、紙面に載ることで徐々に日本勢を侵食する可能性が高い。
まったくダラシないのはホンダと日産としか言いようがない。
日産はゴーンのゴタゴタ劇により不振であるが、安全性能は別問題だろう。1台も選ばれていない。
特にホンダは、経営陣を入れ替え、回路を入れ替えない限り、落ち目が続く可能性が高い。稼ぎ頭になっている中国でも12月は油断したのか、またまた問題が発生したのか▲25.6%も前年比で落としている。

<韓国勢の台頭>
現代自動車(HYUNDAI MOTORS)のプレミアムブランド「GENESIS(ジェネシス)」は15日、初のスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)「GV80」を国内で公式発表した。

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李元熙現代自動車社長は、「ジェネシスは、今日発表するGV80にこれまでのSUVとは差別化されたデザインと最先端の技術を土台に新しい安全性と利便性の仕様を盛り込んで、顧客がより安全で快適に運転できるように開発した」と強調した。
(しかし、デザインや色使いはレンジローバー似/フロント紋章はミニ似)。

GV80は「ダイナミックな優雅さ(Athletic Elegance)」をデザインテーマにしたとう。
フロント部は名門貴族の紋章である盾形にして、4つのライトが装着されたジェネシスデザインに象徴性を与えた。
側面はクワッドランプから始まりドア上部を経て後面部までスムーズにつながる、緩やかな放物線の「パラボリックライン」で車体のボリューム感とダイナミックな印象を強調したことが特徴。加えて、大型SUVであるにもかかわらずクーペのようにすらりと落ちるルーフラインは優雅さを強調する。
GV80の全長4945ミリ、全幅1975ミリ、全高1715ミリ、ホイルベース2955ミリは、独プレミアムブランドのBMWやアウディの中大型SUVモデルに匹敵する。

GV80は後輪駆動、このクラスの大型SUVに匹敵する動力と走行性能も備えている。 GV80は3.0リットルV型6気筒ディーゼルエンジンを搭載し、最高出力278馬力(PS)と最大トルク60.0㎏f·mを出す。複合燃費はリットルあたり11.8キロメートル(5人乗り、後輪駆動、19インチタイヤ基準)。
ジェネシスは、GV80を3.0リットルディーゼルモデルから発売し、今後は2.5リットル直列4気筒ガソリン、3.5リットルV6ターボモデルを加えた、計3つのエンジンラインナップをそろえる予定。 3.0リットルディーゼルモデルの販売価格は、付加価値税をあわせて6580万ウォン~。

GV80は、軽量化のために前後のドアフードとテールゲートなどにアルミニウム軽量材を使用。このほかにもアクティブ路面騒音低減技術、「エルゴモーション(Ergo motion)」シートシステムなどでより快適になった室内空間となっている。

GV80は、また「2.5段階」の自律走行技術である「高速道路走行補助Ⅱ(HDAⅡ)」と10個のエアバッグなどの便宜仕様と、拡張現実ナビゲーション、ジェネシス統合コントローラ(手書き文字認識操作系)のような最新のインフォテインメント仕様も搭載している。

ジェネシスはGV80のリリースで、ライフスタイルに応じてエンジンと駆動方式、色、オプションパッケージなどの車両を好みに応じて構成できる「ユア・ジェネシス」システムも新たに導入。

イ・ヨンウ現代ジェネシス事業部長(副社長/前、米責任者)は、「ジェネシスの2019年におけるグローバル販売は前年比で9%成長し、特に北米では106%も上昇した」と語った。ジェネシスブランドを完全独立させるため、米国に350店舗を作るという。
以上、

米国では、燃費度外視のトランプ政権が続く限り、ピックアップトラックや大型SUVの好調が続く。日本勢が米国でしがみついているセダンは、もはや乗り降りが楽な老人たちの車両になりつつある。
現代は、ジュネシスを蔚山で製造しており、増産しようとしたところ、労働組合に反対されている。昨年は超珍しくストをしなかった現代労組、日本の輸出規制を非常事態と大騒ぎした韓国政府に迎合してストをしなかった。今年、倍返しか、年末には現代車を生産する(文政権が支援した)光州市立自動車受託生産工場の着工式が行われている。


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