アイコン 中央構造線断層帯の上に造っちゃった伊方原発

Posted:[ 2020年1月18日 ]



日本の御用地震学者たちは、当時の政府の言いなりになり、中央構造線断層帯の上に原発を造らせた。それが伊方原発であり、また、大陸プレートが3つも重なる一帯の遠州灘に面した原発も造らせていた。
関東大震災などの教訓などなく、守銭奴である財界・電力業界、しいては各学会を主導する東京大学の認可により建設されてきた。フクシマ原発大爆発で、刑事裁判に問われた学者や役人・経産省関係者・当時の大臣らは誰一人いない。
喉もと過ぎたと見てまた動き出している。

1996年、高知大学などの研究グループによる、伊予灘海底にある中央構造線断層帯の調査によって、愛媛県の伊方原子力発電所の間近の海底に活動度の高い活断層2本が発見された。
ここでは約2000年おきにM7前後の地震が起きると考えられており、M7.6の規模の地震も起きる可能性がある。
伊方原発の安全審査が不十分だとして地元住民が原子炉設置許可の取り消しを国に求めた訴訟では、2000年12月に松山地裁が原告の請求を棄却したが、その際にこの活断層について、国の安全審査の判断が誤っていた可能性に言及した。
原発の運転差し止めを求める訴訟は各地で起こされているが、活断層に関する国の判断の誤りについて指摘されたのはこの時が初めてであった。
伊方原発と活断層との距離は約6kmであるが、活断層調査にあたった高知大教授・岡村真によれば、もし伊方原発に最も近い活断層で、あるいは中央構造線断層帯全体が一度に動いて、予想される最大規模のM8の地震が起きた場合、原発周辺は震度7の揺れに見舞われる可能性があると指摘した。

1596年9月1日、慶長伊予地震(慶長伊予国地震)、
愛媛県の中央構造線・川上断層内で発生し人畜2000人あまり死亡。規模はM7.0。
さらに3日後の9月4日には、豊予海峡を挟んで対岸の大分県で慶長豊後地震(別府湾地震)、M7.0~7.8が発生し800人が死亡した。豊後地震の震源とされる別府湾-日出生断層帯(別府-万年山断層帯の一部)は、中央構造線と連続している。
さらにその翌日の9月5日、これらの地震に誘発されたと考えられる慶長伏見地震(慶長伏見大地震)が発生、M 7.0~7.1)が京都で発生し1000人あまり死亡。これは、有馬-高槻断層帯、もしくは六甲・淡路島断層帯における地震とみられている。

中央構造線断層の近畿以西
金剛山地東縁
↓和泉山脈南縁
↓紀淡海峡-鳴門海峡
↓讃岐山脈南縁-石鎚山脈北縁東部(石鎚断層)
↓石鎚山脈北縁(岡村断層)
↓石鎚山脈北縁西部-伊予灘(川上断層から伊予灘・佐田岬北西沖まで)
↓別府湾-日出生断層帯(別府-万年山断層帯の一部)
(↓別府-島原地溝帯へ連なり)
↓阿蘇山
↓布田川断層
↓日奈久断層(布田川断層から島原断層へも分かれる)
↓甑島断層

阿蘇カルデラは30万年前~9万年前に発生した4回の巨大カルデラ大噴火により形成。
当巨大噴火で北海道中部まで15センチの降灰を見ている。その後も大きな噴火を繰り返してきたが、巨大カルデラ大噴火のような大破壊的な噴火は、その後は観測されていない。

↓九州では桜島も元気がよい。
18日00時35分現在、噴煙は観測されないが火炎現象が見られる(気象庁監視カメラ)。


0118c.jpg


 



 

元気のよい桜島

 

火山性地震

火山性微動

爆発

114

11

0

4

115

12

0

2

116

5

0

2

117

9

0

3

 

 

 日本の地下はプレートが重なり合っており、奥深くなれば調べる手立てもない。これまでの研究で判明している断層はそれでも多々あり、その中核をなすのが中央構造線断層帯である。沖には日本海溝、南海トラフ、琉球海溝、沖縄トラフなどがある。


プレートは西日本を形成しているユーラシアプレート系のアムールプレート、東日本を形成している北米プレート系のオホーツクプレート、東に太平洋プレート、南にフィリピンプレートがあり、大陸系プレートに、太平洋プレートとフィリピンプレートが下に潜り込んでいる。それが集中しているのが相模湾一帯である。そうしたプレートのぶつかり合いで富士山も形成され、南北アルプスも形成されている。

そうした環境下、原発を山のように作ってきたのが日本。昔の教科書を引用すれば、原油埋蔵量からして中東ではすでに枯渇している計算になる。そう教えることで原発を作ってきたすばらしい日本の教育でもある。
断層が現在どうなっているかなど地中奥深い出来事、学者も誰もわからない。ただ、日本国土の形成に起因して国土中が断層だらけ、結果、地震だらけ

 

0118d.jpg

 

 

気象庁データベースによる震度6以上の地震 1919年~

発生日

震央地名

深度

規模

震度

備考

2019/6/18

山形県沖

14km

6.7

6強

 

2019/2/21

胆振中東部

33km

5.8

6弱

 

2019/1/3

熊本地方

10km

5.1

6弱

 

2018/9/6

胆振中東部

37km

6.7

7

北海道胆振地震

2018/6/18

大阪府北部

13km

6.1

6弱

 

2016/12/28

茨城県北部

11km

6.3

6弱

 

2016/10/21

鳥取県中部

11km

6.6

6弱

 

2016/6/16

内浦湾

11km

5.3

6弱

 

2016/4/16

熊本地方

16km

5.4

6弱

 

2016/4/16

阿蘇地方

11km

5.8

6強

 

2016/4/16

熊本地方

11km

5.9

6弱

 

2016/4/16

熊本地方

12km

7.3

7

 

2016/4/15

熊本地方

7km

6.4

6強

 

2016/4/14

熊本地方

8km

5.8

6弱

 

2016/4/14

熊本地方

11km

6.5

7

熊本大地震

2014/11/22

長野県北部

5km

6.7

6弱

 

2013/4/13

淡路島付近

15km

6.3

6弱

 

2011/4/12

福島県中通り

15km

6.4

6弱

 

2011/4/11

福島県浜通り

6km

7.0

6弱

 

2011/4/7

宮城県沖

66km

7.2

6強

 

2011/3/15

静岡県東部

14km

6.4

6強

(富士山地震)

2011/3/12

長野県北部

4km

5.3

6弱

 

2011/3/12

長野県北部

1km

5.9

6弱

 

2011/3/12

長野県北部

8km

6.7

6強

長野北部地震

2011/3/11

茨城県沖

43km

7.6

6強

 

2011/3/11

三陸沖

24km

9.0

7

東日本大震災

2009/8/11

駿河湾

23km

6.5

6弱

 

2008/7/24

岩手沿岸北部

108km

6.8

6弱

 

2008/6/14

岩手内陸南部

8km

7.2

6強

 

2007/7/16

新潟上中越沖

23km

5.8

6弱

 

2007/7/16

新潟上中越沖

17km

6.8

6強

 

2007/3/25

能登半島沖

11km

6.9

6強

 

2005/8/16

宮城県沖

42km

7.2

6弱

 

2005/3/20

福岡県北西沖

9km

7.0

6弱

福岡県沖地震

2004/10/27

新潟中越地方

12km

6.1

6弱

 

2004/10/23

新潟中越地方

12km

5.7

6弱

 

2004/10/23

新潟中越地方

14km

6.5

6強

 

2004/10/23

新潟中越地方

12km

6.0

6強

 

2004/10/23

新潟中越地方

13km

6.8

7

新潟中越地震

2003/9/26

十勝沖

21km

7.1

6弱

 

2003/9/26

十勝沖

45km

8.0

6弱

 

2003/7/26

宮城県中部

12km

5.5

6弱

 

2003/7/26

宮城県中部

12km

6.4

6強

 

2003/7/26

宮城県中部

12km

5.6

6弱

 

2003/5/26

宮城県沖

72km

7.1

6弱

 

2001/3/24

安芸灘

46km

6.7

6弱

 

2000/10/6

鳥取県西部

9km

7.3

6強

 

2000/8/18

新島近海

7km

5.1

6弱

 

2000/8/18

新島近海

12km

6.1

6弱

 

2000/7/30

三宅島近海

17km

6.5

6弱

 

2000/7/15

新島近海

10km

6.3

6弱

 

2000/7/9

新島近海

15km

6.1

6弱

 

2000/7/1

新島近海

16km

6.5

6弱

 

1998/9/3

岩手内陸北部

8km

6.2

6弱

 

1997/5/13

薩摩地方

9km

6.4

6弱

 

1995/1/17

大阪湾

16km

7.3

7

神戸淡路大地震

1994/12/28

三陸沖

0km

7.6

6

 

1994/10/4

北海道東方沖

28km

8.2

6

 

1993/1/15

釧路沖

101km

7.5

6

 

1982/3/21

浦河沖

40km

7.1

6

 

1972/12/4

八丈島東方沖

54km

7.2

6

 

1964/6/6

新潟粟島沖

34km

7.5

5

新潟地震 

1948/6/28

福井県嶺北

0km

7.1

6

 

1944/12/7

三重県南東沖

40km

7.9

6

 

1943/9/10

鳥取県東部

0km

7.2

6

 

1941/7/15

長野県北部

5km

6.1

6

長野地震

1935/7/11

静岡県中部

10km

6.4

6

 

1930/11/26

伊豆地方

1km

7.3

6

 

1927/3/7

京都府北部

18km

7.3

6

 

1925/5/23

兵庫県北部

0km

6.8

6

 

1924/1/15

神奈川県西部

0km

7.3

6

 

1923/9/1

神奈川県西部

23km

7.9

6

関東大震災

 

1965年の新潟地震のように震度5でもM7.5であり、気象庁のデータベースが震度基準でしか検索できないという問題を抱えている。海に囲まれた日本、当然Mでの検索も可能とすべきだろう。海外では震度表示はなされていない。

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。