アイコン 深まる武漢P4施設からのコロナウイルス漏出疑惑

Posted:[ 2020年2月10日 ]



新型コロナウイルスの発生源をめぐって、憶測が飛び交っている。
武漢市にあるP4実験室(バイオセーフティーレベル4実験室/未知の病原菌を扱う最高ランクの施設)からの漏えいを指摘する声が相次いでいる。
中国オンラインゲーム開発会社、多益網絡股份有限公司の徐波・会長はこのほど、SNS上で武漢市のP4実験室が新型肺炎の「源」だと追及している。

<過去の例>
中国では2002~03年にかけて、重症急性呼吸器症候群(SARS)が猛威を振るった。2004年4月になって再び、北京市と安徽省でSARS感染者が再び増加した。
中国衛生部は同年4月25日の記者会見で、中国疾病予防管理センターの実験室からウイルスが漏えいしたことが原因だとし、調査を行う方針を示した。
中国政府系メディア「人民網」が同年7月9日、当局の調査結果を報じた。同センターの傘下研究所、ウイルス予防管理センターの研究員がセンターのP3実験室(バイオセーフティーレベル3実験室)からSARSウイルスを持ち出し、一般の実験室で研究を行ったあと、感染が広がったとしていた。
武漢市にあるP4実験室は2018年に運営開始したばかり。軍も関与しているようだ。



米科学誌「サイエンス」は1月26日の論文によると、最初の感染者は武漢市内の海鮮市場に立ち寄ったことがないという。中国当局は同市場が発生源だと発表している(小動物が発生源の可能性を示唆していた)。

(当初、中国から東南アジアに棲息するコブラ系の毒蛇が海鮮市場で販売されており、その毒蛇が感染源の見方がなされていたが、遺伝子情報からはコウモリ系だとされていた。コウモリが海鮮市場で販売されていたという情報はこの間、中国の報道ではなされていない。コウモリを宿主に当該の毒蛇を媒体にして人が感染したのではとの報道はなされていた。実際は不明)

徐波会長は2月4日、中国版ツイッターの微博に投稿し、自身が実名で「証拠を提供した上で、中国科学院武漢ウイルス研究所(以下は武漢ウイルス研究所)を告発する」とのコメントを書き込んだ。
同研究所は、P4実験室である中国科学院武漢国家生物安全実験室を管轄している。

徐波会長は投稿で、武漢ウイルス研究所は実験用動物の管理が杜撰で、ウイルスを持つ動物が市場に出回ったことが新型肺炎の感染拡大につながったと推測している。
同氏は、中国の生物学者・李寧が実験用動物を不正に販売した事件の報道を付け加えた。
中国メディアの報道によると、今年1月2日、吉林省松原市中級法院(地裁)は李に対して、「横領罪」の有罪判決を下し、12年の有期懲役を言い渡した。同裁判は5年かかったという。
判決文では、2008年7月~2012年2月まで、李寧は研究プロジェクトを通して、勤務先の中国農業大学から研究費補助金を得て、実験に使う牛や豚を購入した。

その後、李は実験を終えた豚や牛、その牛から搾取した牛乳を養豚場などの業者に売却し、収益1000万元(約1億5764万円)余りを着服したという。

中国農業大学の経費管理規定では、資金を大学側に返金する必要があった。また、李は嘘の領収書などを提出して、大学側から2700万元(約4億2564万円)の研究費を騙し取っていたという。
しかし、判決文は業者に売られた実験用動物がどのような実験に使われたのか、実験終了後になぜ殺処分を行わなかったのか、また、業者に渡った後の用途については何故か言及しなかった。

<実験済の動物を売却 杜撰な管理>
武漢ウイルス研究所の石正麗氏は2月2日、SNS微信(ウィーチャット)で、「新型コロナウイルスは実験室と無関係であることを命をかけて保障します」と投稿した。
2015年、同氏が他国の研究者と共に執筆したコウモリのコロナウイルスに関する研究論文は国際医学誌「ネイチャー・メディシン」で発表されている。
徐波会長は、投稿の中で
「石正麗氏が2015年に書いた論文の中で紹介したウイルスが、現在の新型コロナウイルスではないとわかっている。しかし、これは中国の研究者が人為的に類似のウイルスを生成していることを証明した」、
「石氏の実験室には、同じようなウイルスがたくさんあるだろう」、
「ウイルスの漏えいで今回の感染拡大を招いた可能性が大きい」
と書き込み、中国当局に対して武漢ウイルス研究所を徹底的に調べるよう呼び掛けた。

ネットユーザーの「武小華博士」もこのほど、SNS微信(ウィーチャット)に投稿し、「実験室の管理が非常に粗雑だ」と指摘した。
「実験用動物、例えば犬をペットとして転売している。医療廃棄物の火葬処分は経費が高くなるから、動物の死体をいい加減に処分する。さらに、野生動物として売ったりすることもある。SPF鶏の卵をゆでて食べる研究員も、実験用の豚を殺して食べる研究員もいる」という。
以上、

<軍の生物兵器専門家が武漢入り>
中国軍機関紙・解放軍報は1月31日、軍の生物・化学兵器防御専門家、陳薇(54)少将が湖北省武漢市に入り、市の新型コロナウイルスによる肺炎の防疫対策に尽力していると報道した。中国メディアによると、陳氏が「最悪な状況を覚悟する必要がある」と述べた。これに対して、中国人ネットユーザーらは「生物兵器テロに遭ったのか」と不安の声を上げた。

解放軍報によると、陳氏らを含む軍の専門家チームは1月26日に武漢市に入った。陳氏は2003年に発生した重症急性呼吸器症候群(SARS)に関して、「医療分野で貢献をした」という。
中国紙・中国科学報2月3日付では、陳氏は現在の新型肺炎のまん延について、「最悪の状況を覚悟しなければならない。長期的な防疫態勢が必要であろう」と話した。
陳薇氏は、中国の工学・技術科学分野における最高研究機関、中国工程院の院士(メンバー)で、軍事科学院軍事医学研究院の研究員でもある。
同氏は、エボラウイルス、炭疽菌、ペストなどの分野で研究を行い、中国生物・化学兵器研究の第一人者とされる。
中国版ツイッターの微博では、ネットユーザーらは
「なぜ生物兵器の専門家が武漢市に行ったのか? 本当に生物兵器(のウイルス)が漏えいしたのか」
「なぜこのタイミングで武漢市に行くのか?陰謀論を信じざるを得ない」
などと書き込んだ。

インターネットでは新型コロナウイルスの発生に関して、同市にあるP4実験室(バイオセーフティーレベル4実験室)、中国科学院武漢国家生物安全実験室からウイルスが漏れたことが原因だとの見方が出ている。
同実験室は、中国科学院武漢ウイルス研究所(武漢ウイルス研究所)の管理下にある。
以上、

P4施設は、厳格に運用すればほとんど問題はない。あくまで厳格な運営ということだ。研究者がワルをしたら、扱う菌やウイルスは、ワクチンや治療法もないものばかりであり、非常に危険。

そのため、米国などの研究機関や大学では、広大な敷地の隔離された場所にP4施設を設けているが、世界で見てもいくらもあるものではない。

日本で言えば施設設置は人里離れた場所である。
日本の感染症の防疫能力は、口蹄疫を経験しながら、豚コレラを1年半以上感染拡大させ続けている実力である。沖縄まで感染を拡大させてしまっている。それが農水省や厚労省の防疫能力の現実である。

 


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