アイコン 凶と出るか吉と出るか 中国10日から企業活動再開

Posted:[ 2020年2月10日 ]



中国では、10日から企業活動が再開され、感染拡大の抑え込みに向け重要な時期に入ったが、企業の中には、交通機関の利用をさけて在宅勤務を続けるといった対策をとるところもあり、業務の本格的な再開にはまだ、時間がかかりそうだ。
中国の保健当局、国家衛生健康委員会などによると、中国で、新型コロナウイルスに感染して死亡した人数は9日までに812人となり、2003年の「SARS」コロナウイルスで、世界全体で死亡した774人を上回っている。
感染が確認された人も3万7271人(アモイ+香港含む)にのぼっている。

中国では今月2日に旧正月、春節の連休が終わったあとも、上海などで企業の活動再開が1週間延期されてきたが、10日からは各地で再開される見通し。
感染拡大の抑え込みに向けて重要な時期に差しかかり、各地の駅などでは、消毒や、利用者一人一人の体温を測定するといった予防対策を行っている。



ただ、交通手段が制限されていることなどから、帰省先から都市部に戻っていない人も多くいるとみられるほか、地域によっては戻った人に一定期間、自宅で待機するよう求めていて、企業の中には業務を行うための人手の確保が難しいところもある。
感染拡大中の都市では交通をストップさせているところもある。

また、企業が策定した感染拡大の予防策を地元の衛生当局が承認しなければ事業所の再開が認められない地域もある。
このほか、地下鉄やバスなどの公共交通機関の利用によって従業員が感染するのを防ぐため、在宅勤務を継続したり、ラッシュを避けて勤務時間を短縮したりする企業もあり、本格的な業務の再開にはまだ、時間がかかる。
今回の事業活動再開が吉と出るか凶と出るか、工場などで1人でも感染者が見つかれば、その時点で何人も感染している可能性があり、なかなか完治もしないため、工場機能を果たせなくなるおそれがある。
サーモグラフィなどにより企業が独自で健康監視体制を敷くしかない。

韓国では、見ず知らずの感染者の客と買物で、たまたま15秒間ほどレジで近接になった客が、感染している (互いにマスクをしていなかった)、店舗内の監視カメラ映像で判明している。

自動車部品会社のドイツ本社で行われた会議に参加した中国上海からきた女性社員が帰国途中に発症、会議に参加していたドイツ人男性社員1人が感染、その男性社員を通じてほかの3人が感染していることが判明、ドイツ本社を3日間クローズして消毒に当たった。女性社員はドイツへ渡航する1週間前、武漢が郷里の父母が女性宅を訪問していたことが判明している。

最近では、感染は感染者が触れたもの、つば、咳の飛沫、体液、糞尿およびトイレなどのほか、エアロゾル(空気感染)の可能性も指摘されている。

中国14億人からすれば、4万も10万の感染者数はタカが知れているだろうが、ウイルスの感染力はタカでは済まされぬほど強い。



 

 


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