アイコン 投稿による「桑田硝子への疑問」について

タイトル = 兵庫K硝子
投稿者 = トス○ム持株者
本文 =
先日破綻した兵庫のK硝子ですが 、破綻はトス○ムとの台本通りに進んだようです。しかも破綻するK硝子へ貸し付けも決定済み。理解できないんですけど どういうことなのかできれば特集組んでもらえませんか

JC-NET見解

同社は建材商社であるが、具体的業務はガラス・サッシ等を主体に建築材料全般の販売と工事を行っている。そのためサッシ・硝子のほかプラスチック材料及び製品の販売と成型加工も大きく、またALCなどのコンクリート2次製品も扱っていた。その結果三協立山が3億87百万円・トステム(株)が焦げ付き2億49百万円、三菱樹脂など樹脂メーカー関係が11億18百万円、コンクリート二次製品のクリオンが1億89百万円の焦げ付きとなっている。日本板ガラスの地区代理店でもあり、ガラスは主に日本板硝子(関係社計1億38百万円)から仕入れていた。樹脂メーカーの焦げ付きが大きいのは、防犯用の樹脂製品にあろうが、それにしても大き過ぎ他に何かあるのであろう。

今回の焦げ付きで、一番大きな不良債権を発生させたのは三菱樹脂であり、そのほか三菱の冠が付いた焦げ付きは合計で14億19百万円にもなる。当然桑田硝子の民事再生に付き、スポンサーとなるべくは三菱グループということになるが、予想を反しトステムがスポンサーになることで決定した。トステム=住生活グループの筆頭借入先は三菱東京UFJである。三菱グループでは133百万円焦げ付いた三菱商事建材が桑田硝子を牽引する必要に迫られる存在であるが、この会社は全くの商社機能のみの会社で、現場が分からない。
そこで、焦付額が金融機関も含め最大の三菱グループと三菱グループと上に方で近い関係にあるトステムが話し合い、桑田硝子を自然淘汰させ、早々にトステムがスポンサーになることで決定していたと推定される。
桑田硝子の負債総額は約73億円、半分が金融債務(約36億円)であり、残りが一般債務となる。金融機関の筆頭焦付先は播州信金の6億48百万円であり、100億円以上の年商がある桑田硝子を面倒見るには、あまりにも地域に特化した金融機関であり過ぎた。
 
桑田硝子は、これまで関西を中心に確固とした営業基盤を築き上げ、阪神エリアの大手ゼネコン、地元工務店、ハウスメーカーなど約1500社の販売取引先を有し、ピークとなる92年期には年商約243億万円を計上。しかし、不動産バブルが崩壊した09年期には年商が約126億円まで落ち込んでいた。
今回スポンサーとして名乗りを上げたトステムの同社に対する魅力は、何といっても桑田硝子の100億円を超す売上高と取引先数1500社にある。トステムがスポンサーになることで、焦付先も仕事が減るより取引を継続する方を選択する。また営業先もトステムがスポンサーになることで殆どの営業先が継続するものと思われる。
債権者名簿を見る限り、サッシ関係で一番桑田硝子と関係が深く最後まで付き合ったのは三協立山と見る。しかし、同社の破綻後は仕事までもトステムに取られてしまう結果となった。残念。
 
民事再生の説明

<桑田硝子>
近年の業績推移について:
建材関連の需要が低迷するなか、住宅向け建材の少量多品種化により管理コストが増大、一方で同業者間の競争激化とメーカー直販により販売単価が下落、売上・利益ともに下降線を辿った。さらに07年以降は、建築基準法改正を契機とした住宅着工件数の大幅な減少、サブプライムローン問題による住宅需要のさらなる落ち込みが影響、また、化成品事業部においても原油価格の高騰により仕入コストが嵩み収益悪化に拍車をかけた。また、この間、滞留売掛金(長期分割・焦付:竹村硝子・新井組・広井サッシなど)が約7億円発生、財務内容を逼迫させてきた。
 
②再建策の検討
09年9月期に不良債権償却を実施、特別損失を計上したため約6億1700万円の当期
損失計上、一部の金融機関も驚き資金繰りも逼迫したため負債の整理・圧縮等の本格的検      討に入った。具体的には、金融機関に09年10月以降、順次支払い期限の到来する借入金債(元本合計約34億円)について元本返済を停止、支払い猶予を要請した。その結果、一部の金融機関とは支払い猶予の合意が成立したが、全行合意に至らず、事業収益性の改善により抜本的な事業計画案策定の必要性が生じた。

③民事再生手続き開始の申立
再建策を検討してきたが、事業再生のためには債権の大幅カットおよび残余債務の長期分割化が避けられない見通しとなり、法的手続きにより再建を図ることが最善と判断、今回の措置に至った。(ADRの申請はしていない)
 
④再生の方針
・今後の取引
トステムと「トステムをスポンサー候補とする事業支援に関する基本契約」を締結しており、同社より物的・人的支援を得て安定的かつ継続的な取引を行うよう努める。当面の資金繰りに関する不安解消のためトステムから必要に応じて資金支援を受ける予定で、5億円を上限とするコミットメントライン契約を結んでおり、当面の資金繰りに不安はないものと考えている。
 
⑤債権者説明会の質疑応答
Q.桑田硝子の金融債務が膨らんだ原因は?
A.金融債務約34億円のうち約17億円は、関係会社への貸付金で子会社の資金調達窓口であったことと、固定資産の取得資金および大口不良債権の発生による運転資金の補填を行ったため。※決して売上規模から見れば過大な借入とは思われない。
Q.トステムとのスポンサー候補としての基本合意書契約締結時に一般債権者に不利となる条件等はなかったか?
A.不公正となる事実はない。
Q.粉飾決算の可能性はあるのか?
A.不正な操作は現時点では認められない。
Q.経営陣の責任は?
A.代表以外の役員については、現状も実務担当者であり再生に向けて引き続き職務遂行を考えている。代表の桑田氏については、再生手続きの進捗により適時判断してゆきたい。
としている。
 
三協立山が一番の損きり会社になろうが、トステムから今後取引を切られる下請先や仕入業者も多く生じるものと思われる。
 
[ 2010年4月20日 ]
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