アイコン ㈱オリゾンティ・(株)TRIP-H/民事再生申請 計116億円

ヴィヴィアン・ウエストウッドの㈱オリゾンティ(大阪市西区新町1-13-3、代表:小林匠)と親会社のTRIPホールディングス(東京都港区南青山2-22-19、代表同)は6月4日、民事再生法の適用申請をした。申請代理人は鈴木大祐弁護士(電話03-5204-6701)。監督委員には綾克己弁護士(電話03-3596-0260)が選任されている。負債総額は両社合わせて約116億円が見込まれている。

オリゾンティは、1991年2月、ワールドの婦人第二事業部オリゾンティ部(カジュアル・インポート)を分社化して設立。2001年11月、ワールドの持株を伊藤忠商事が買収、伊藤忠連結子会社になった。2007年3月、伊藤忠が、株式の86%をTRIPホールディングスに売却、同社の子会社になるとともにTRIPの小林匠氏が社長に就任して今日に至っていた。
同社は、ファッション・アパレルと関連グッズの企画・製造・輸入、直営店舗での小売・卸業者。
原因は、主力の百貨店売上高が、百貨店の顧客離れから不振に陥り、1999年3月期116億円あった売上高も減少が続いた。
(株)オリゾンティが約84億円、(株)TRIPホールディングス約32億円、計約116億円。

ブランド名を冠したショップを全国の百貨店・大型商業施設・アウトレットモールに出店、2009年11月末の店舗数は、直営店20、百貨店インショップ47、商業施設内18、FC20、合計105店舗だった。

ピーク時の99年3月期には年売上高約116億5400万円を計上していたが、主力ブランドの不振に加え、百貨店への来客数減や個人消費の低迷等で、業績は一進一退を繰り返し、2009年3月期に年売上高が約91億3400万円にまでダウン。翌2010年3月期も売上不振に歯止めが掛からず、先行き見通し難から今回の措置に至った。

TRIPホールディングスは、2006年(平成18年)10月、オリゾンティ買収を目的に設立、初代代表取締役に小林匠氏が就任していた。

負債は、オリゾンティが約84億円、TRIPホールディングスが約32億円、2社合計約116億円。

「インタープラネット」等自社ブランド事業、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」等海外ブランド製品それぞれについて、スポンサー候補企業2グループが名乗りをあげていることから、その2グループに対して事業譲渡するスキームでの再建を目指す方針だ。


 

[ 2010年6月 5日 ]
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