アイコン (医)財団東京厚生会/第三者破産申立て

東京厚生会イワク付きの「大森記念病院」の(医)財団東京厚生会(東京都大田区大森西5-10-12、理事長:徳山代之)は8月31日、従業員から賃金未払いを事由として破産申立てを受け、9月24日破産開始決定を受けた。破産管財人には笹浪恒弘弁護士(電話03-3214-5551)が就任している。負債額は約16億円。
 115床を有する大森記念病院は医療型扶養病床として、身寄りの無い高齢患者を長期間にわたり受け入れ、平成17年3月期には年間医療報酬9億18百万円を計上していた。

ところが、バブル期における不動産投資の失敗により多額の負債を抱え、資金繰りは超多忙状態、当病院の不動産謄本にはベタベタと担保設定され、昨年10月にはハゲタカのローンスターがこれらの債権を買い取り、物件を差し押さえ、競売開始決定を受けていた。
6月30日には外来診療を休止、患者を転院させ、7月10日付で休院状態となっていた。その後も看護士、介護、事務職員など約130人の給与未払い問題もあり、従業員より第三者破産申立てを受け、東京地裁から破産開始決定を受けたものである。
このままだとハゲタカのローンスターが物件を所有することになる。
 

[ 2010年9月29日 ]
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