TCBホールディングス(株)/自己破産
マザーズのTCBホールディングス(株)(東京都渋谷区道玄坂2-6-17、代表:大嶽貞夫)は10月20日、自己破産申請して、同日開始決定を受けた。破産管財人には蒲野宏之弁護士(電話03-3539-1371)が選任されている。負債額は約2億円。
同社は、ネットインフラ事業を行っていたが、経営状態は良くなく、ゴーイングコンサーンの疑義が就いていた。
昨年8月には(株)フリーポート及び(株)ディーアンドアール・インテグレイツを100%子会社化などしたが、それに伴う借入金などが経営を圧迫していた。
昨年9月には新会社TCBテクノロジーズ(株)を設立して自社の事業を承継させ、TCBホールディングスはホールディングスカンパニーとなっている。
今回のTCBホールディングスの自己破産に対して、(株)フリーポート及び(株)ディーアンドアール・インテグレイツ、TCBテクノロジーズ(株)は事業を継続している。他に子会社はTCBインフォス(100%)、㈱キャナル(52%)。
ダイワボウ情報システムは大株主であるが、同社と人的な関係はない。
昨年末第三者割当増資を引き受けたのはフルスピード、そのまま損きりか、株主総会で経営責任が問われよう。
100%子会社群が潰れないのは、破たん直前に何か薬を煎じたのだろうか。
2010.3.31現在の大株主 | ||
大株主 | 所有株数 | 割合 |
ダイワボウ情報システム株式会社 | 3,004 | 17.81 |
株式会社フルスピード | 2,040 | 12.09 |
株式会社BIT | 2,036 | 12.07 |
豊田通商株式会社 | 1,496 | 8.87 |
JMAM Value Driver投資事業組合 | 1,492 | 8.85 |
JTC Partner Fund | 701 | 4.16 |
星山 元治 | 700 | 4.15 |
クレディ スイス アーゲー | 465 | 2.76 |
ステートストリート バンク アンド トラスト カンパニー | 456 | 2.70 |
奥条 瑳京 | 390 | 2.31 |
計 | 12,780 | 75.76 |
1.豊田通商4月全て合同会社チャリタブルトラスト3号へ譲渡 | ||
2.JMAM Value Driver投資事業組合およびJTC Partner Fundはその後売却済み。 |
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