アイコン 催眠商法の疑いのある(株)ナチュラルグループ本社/経営破綻

健康食品ネットワークビジネスの(株)ナチュラルグループ本社(東京都品川区東五反田1-11-9、代表:橋本幸雄)は3月1日、債権者説明会を開催して行き詰った。同社は1月31日資金ショートさせ、その後の動向が注目されていた。負債額は約65億円。

一般債務ほか15億円、未償還のブラジル酵素オーナーシップ10億円(預託金)などとなっている。
 同社は昭和48年7月、(株)ナチュラルウエアーとして設立して、自然食品、健康食品を販売。代理店を組織して「アニュー」の店名で直営店及び代理店を全国に約350店擁し、自然食品や健康食品の宣伝講習販売をしていた。会員向けのネットワーク販売も行い、平成14年3月期には年商233億円を計上するまでに至っていた。
しかし、その後、主力となっていたネットワーク販売が不振に陥り収益を悪化させた。
そうしたなか、ブラジルにある農園の設備投資として称して「ブラジル酵素オーナーシップ制度」の高利回り出資証券を編み出し、代理店や後援会などに出資させていたが、計画通り証券販売が行かず、償還に伴う資金にも限界が生じ、今回の事態に至った。

同社は現在のところ法的措置は取らないとしている。しかし、実際のところ負債額が65億円程度なのかも不明であり、債権者=被害者が拡大する恐れもあり、債権者がまとまり債権者による破綻申立てが妥当なところと思われる。

さらに、宣伝講習販売の催眠商法(ダマシ商法)と出資証券販売という危い商売をしており、刑事事件や民事事件に発展する恐れもある。

(追)
宣伝講習販売の催眠商法では、田舎スーパーの一角や公民館などで、近隣の老人などを仰山集め、高い健康食品や健康器具を売りつけているが、よく人が集まるものだといつも関心する。それこそ催眠商法なのであろう。こうした商法は、割賦販売規制強化で一時少なくなっていたが、また復活してきた。ボロボロ儲かるから止められないのだろう。
出資証券の販売も、人を一箇所に集め、宣伝講習販売と手口は同じ。
購入する人たちに注意しても、信じきっており、逆にいいがかりだと怒られる始末、手に負えない。

東京都品川区東五反田1-11-9 
 
ナチュラルグループ本社近辺  

[ 2011年3月 3日 ]
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